日経平均株価は、戻り高値をつけた後に下げが勢いづく公算
〇日経平均株価が年足陰線の年間の最高値をつけるパターン
前回、本年の日経平均株価は、年足が陰線引けする展開になる可能性があると書きました。
1990年以降で年足が陰線引けしている年は、「1990年(1月)、1991年(3月)、1992年(1月)、1996年(6月)、1997年(6月)、1998年(1月)、2000年(4月)、2001年(5月)、2002年(5月)、2007年(2月)、2008年(1月)、2010年(4月)、2011年(2月)、2018年(10月)、2022年(1月)」になります。
カッコ内の月は、その年の最高値をつけた月になります。
年足が陰線引けした15回のうち、8回は、1月から3月までの期間で年間の最高値をつけています。
その他、6回は、4月から6月に年間の最高値をつけています。
2018年だけ、10月に1月の高値を若干だけ抜けて、年間の最高値をつけています。
4月に年間の最高値をつけた年は、2000年と2010年の2回です。
2000年は、年初から4月まで上昇の流れを作り、4月12日に戻り高値をつけた後、下げの流れへ入っています。
2010年は、1月から2月に下げて、2月から4月5日までの期間で、一気に上昇して、年間の最高値をつけた後、下降を開始しています。
1996年、1997年、2001年、2002年は、5月、6月に年間の最高値をつけています。

図表01は、5月、6月に年間の最高値をつけた年の値動きになります。
1996年は、3月に上昇を開始して、2月につけた年初来高値を更新した後、4月がジグザグに緩やかな上昇場面となって、4月末に上値を抑えられて、その後、6月に4月の高値を試す動きを経過して、戻り高値をつけています。
1997年は、4月中旬以降に急上昇して、4月末に1月の年初来高値に接近、その勢いを5月上旬まで継続して、5月上旬に年初来高値を更新した後、上値を抑えられて、その後、高値圏でジグザグに推移して、6月以降に下降をしています。
2001年は、3月中旬から急上昇を開始して、3月末に1月の高値へ接近し、その後、4月上旬にいったん上値を抑えられています。
4月中旬頃から再上昇を開始して、その上げを5月7日まで継続して、1月の年初来高値を少しだけ更新した後、上値を抑えられています。
2002年は、2月から3月中旬まで急上昇して、その後、上値を抑えられて、4月中旬以降、再度上値を試す動きとなって、5月下旬に3月の高値を若干だけ抜けて、戻り高値をつけています。
5月、6月に戻り高値をつける場合、3月、4月の高値が意識される格好で、一時的に年初来高値を更新して、上値を抑えられるパターンと、4月の急上昇を継続する格好で、5月上旬に年初来高値を更新して、上値重く推移するパターンのどちらかの展開となっています。
積極的に上昇して、高値を更新する期間は、4月まで(4月末まで勢いの強い上げを継続する場合、5月の月初まで)で終わり、その後、上値重い場所を模索する動きへ入っています(年初来高値の更新が上値の重い場所を模索する中でつけています)。
〇4月から6月の期間で年初来高値をつけた後の下げ方
1996年は、6月26日に年間の最高値をつけて、7月24日までの期間で、3月以降の上げ分の大部分を押し戻されています。
1997年は、6月26日に年間の最高値をつけて、その後、7月29日まで上値の重さを再確認するジグザグを経過して、11月まで一本調子の下げ局面を継続しています。
2000年は、4月12日に年間の最高値をつけた後、5月26日までの期間、一本調子の下げ場面へ入り、年初の安値を大幅に下回る動きになっています。
2001年は、5月7日に年間の最高値をつけた後、9月まで一本調子の下げ局面を継続しています。
2002年は、5月24日に年間の最高値を付けた後、10月まで、はっきりとした下げの流れを継続しています。
2010年は、4月5日に年間の最高値をつけた後、5月27日まで、一気に年初来の安値を更新して、大幅安となっています。
4月から6月に年間の最高値をつけた年は、戻り高値をつけた後、一本調子の下げ場面となって、年初来安値に接近するか、大きく下回る下げ場面となっています。
〇日経平均株価は週明け後に上昇するかが焦点

図表02は、日経平均株価日足と、今後の想定できる展開です。
日経平均株価は、現在の勢いの強い上昇の終点が年間の最高値付近になる公算です。
今後の展開は、「4月中に年間の最高値をつけ、下降を開始する」、または、「5月、6月に4月の高値を若干だけ超える地点で年間の最高値をつけて、下降を開始する」という2通りのパターンのどちらかになると考えられます。
週明け後、16日の高値59688円が意識される格好で、下値を試す流れへ入るか、17日の下げが一時的な動きで終わり、すぐに上昇を開始するかによって、本年の最高値の値位置が見えてきます。