----- NYダウ、日経平均とも、今週、または来週に年末の値位置が明確になる公算
〇 NYダウの下げのパターンの典型と押し目をつけるパターンの典型
6月28日の記事では、NYダウが下降する場面で、下げ幅が大きくなるときの典型的な動き方（図表01）と、押し目をつけて反発を開始するときの値動きの典型的なパターン（図表02）を紹介しました。
勢いの強い下げの流れの途中で、下げ幅が拡大するときにあらわれる動き方は、図表01の中の3通りがあります。
陽線を陰線が挟んで、もみ合いとなった後、大きく下放れる展開（弱気パターン1）、一時的な反発を経過した翌日、反発前の安値以下から始まって、そのまま下げ幅が拡大する展開（弱気パターン2）、連続して下放れる展開（弱気パターン3）です。
押し目をつける場面での典型的なパターンは、下ヒゲの長い線をつけて、その後、1～2営業日で押し目をつける前の日の始値を一気に超える動きになります。
〇 NYダウは今週中、または来週までの期間で下値の限界がわかる
図表03は、最近のNYダウ日足です。
NYダウは、9月3日の高値29199ドルが戻り高値となった後、はっきりとした下降の流れを作っています。
9月末から10月上旬は、価格が下げる場合、勢いが強く、下げ幅が大きくなりやすい時期です。
2019年は、10月1日の高値27046ドルから3日の安値25743ドルまで、3営業日で1303ドル幅の下げ場面となっています。
2018年は、10月3日の高値26951ドルから10月11日の安値24899ドルまで、7営業日で2052ドル幅の下げ場面となっています。
現在は、下げやすい時期にはっきりとした下降の流れができているため、下値余地が十分にあるなら、今後の価格が10月上旬頃までの期間で、一気に下げ幅を拡大する動きがあらわれると考えられます。
さて、図表03で最近の値動きを見ると、9月24日は、寄り付き値が下放れていて、図表01の弱気パターン1を作る場面だったと言えます。25日は、弱気パターン2の展開になる場面でした。
どちらも、下値堅く推移して、陽線で引けたことにより、現在は、勢いの強い下げの流れへ入ってないと見ることができます。
一方で、9月24日に下ヒゲの比較的長い線をつけましたが、25日の価格が上放れなかったことで、24日の安値が押し目底になっていると、はっきりわかる展開にもなっていません。
24日の安値が押し目底になるなら、週明け後の価格が上放れて、一段高となる場面があらわれるはずです。
目先は、もみあいの動きへ入り、勢いの強い下げの流れのきっかけを待つか、週明け後、上放れる動きとなった後、上昇を開始するかのどちらかが考えられます。
週明け後の価格が上放れるなら、上昇を開始している可能性を考えておきます。
週明け後の価格が反落するなら、今週、下値堅い動きを経過した後、下降のきっかけになる値動きがあらわれて、今週末から来週にかけて、一気に下げが勢いづく展開を想定しておきます。
来週も下値堅く推移するなら、その後の価格が上昇を開始する可能性が大きくなります。
〇 日経平均株価は上昇開始なら一気に24500円以上へ上げる公算
図表04は、日経平均株価日足と目先の予想線です。
日経平均株価は、8月からのもちあいが上昇途中の中段もちあいなら、9月24日の安値23039円がもちあいの終点となって、今週以降、勢いの強い上昇の流れへ入る公算です。
その場合、目先の上値目標値は、8月24日の高値23431円から8月28日の安値22594円までと同程度の値幅（837円幅）の下げ場面があっても、9月14日の高値23582円を大きく上回る地点で押し目をつける程度の値位置となります。24500円以上の値位置が挙げられます。
週明け後の価格が上昇を開始するなら、目先、一気に23582円を超える動きになる公算です。
9月14日の高値が戻り高値となって、現在が下降の流れの途中なら、今週は、上値の重さを再確認して、下降のきっかけを作る展開になる公算です。
その場合、週明け後は、23日の高値23370円付近で上値を抑えられる動きになると考えられます。
下降を開始した後は、22000円の節目を目指す公算です。