【2019年9月29日記】日経平均株価は年末までに19000円以下へ下げる条件が整った

【日経平均株価は年末までに19000円以下へ下げる条件が整った】

(1)日経平均株価は年末まで超えられない場所を確認

図表01 日経平均株価の最近の動き

図表01は、日経平均株価の最近の動きです。

日経平均株価は、「19日に強く上値を抑えられて上値の重い場所を示し」、そして、その後、「5営業日、高値を更新できない状況が続き(日柄面で上昇余力のないことを示唆)」、「27日の価格が下放れたことで、はっきりと上値、下値を切り下げる格好で天井型を完成」しています。

9月6日は、このコーナーで、NYダウが上値の重い状況であることを紹介しました。

9月22日は、NYダウの9月12日の高値が強い抵抗になっていることを紹介しました。

9月15日は、本年と同様、日経平均株価が8月に大きく下げる場合、9月以降、8月の高値付近が強力な抵抗になって、年末まで上値重く推移するという過去の経験則を紹介しました。

NYダウの上値重い状況や、日経平均株価の過去の値動きの経験則を考慮すると、9月27日に完成した短期の天井型は、ダマシにならず、今後の下降の流れを示していると推測できます。

9月15日に紹介した通り、日経平均株価は、現在の値位置の場合、1年間の振れ幅が3500円以上(4000~5000円が目安)になると考えられます。

本年は、まだ3121円幅しか動いていないので、年末へ向けて、4月の高値22362円を大きく超える動きになるか、1月の安値19241円を大きく下回る動きになるかのどちらかが考えられます。

前述した通り、年末まで、9月19日の高値22255円を超えられないなら、本年は、年末へ向けて、19241円を大きく下回る動きになると推測できます。


(2)日経平均株価の年末までのシナリオ

図表02 日経平均株価日足と予想線

図表02は、本年が年末へ向けて、4月の高値22362円から4000円幅となる下げ場面を経過する場合の想定できる展開です。

下値目標値18362円へ到達するためには、9月27日の終値21878円からあと3か月(62営業日)で3516円幅の下げを経過しなければいけません。

過去の値動きを考慮すると、3か月、一定の速度で下げ続ける展開を考えにくいので、一気に下げて、もちあい入り、再度下げが勢いづくという流れが考えられます。

今後の予想できる展開は、戻り高値を確認したばかりの10月に下げ幅の大きな動きがあらわれて、そして、10月下旬ごろから下げにくい状況を経過して、年末へ向けて一段安となる動きです。

まずは、図表02の予想線(図中の実線)を(実際の値動きとのずれを修正するための)基準になる線として考えておいてください。

予想線の通りの展開になるなら、価格が下げる場合、下げ幅が大きくなりやすい(戻り高値を確認したばかりの)10月は、9月に上昇した分のすべて、あるいはそれ以上を押し戻す動きになるはずです。

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