【2020年12月06日記】NYダウ、日経平均株価は12月も上昇継続の可能性が出てきた

----- NYダウ、日経平均株価は12月も上昇継続の可能性が出てきた

〇 NYダウは週明け後も上昇を継続する公算

11月23日の記事では、NYダウが11月に月初から月末まで上昇の流れを作る場合、12月の価格がほとんど下げないで推移するか、上昇すると書きました。

ほとんど下げないという目安は、だいたい100ドル幅以内になります。

本年11月の終値が29638ドルなので、12月に価格が下げる場合でも、終値は29500ドル程度の地点になると推測できます。

チャートを見ると、11月24日以降の価格は、11月30日までの期間で、終値で上値、下値を切り下げる流れを作り、12月3日まで、6営業日の期間、戻り高値を更新できませんでした。

12月がいったん下げてから値を戻す動きになる場合、12月4日は、11月24日の高値30116円を超えられずに上値を抑えられて、下値を試す動きになっていたと考えられます。

12月4日は、そうならずに30116ドルを超えて、高値を更新しています。

4日の上げにより、12月は、上値を抑えられる動きがあらわれるとしても、いったん上値を試す動きを経過してから下げるという見方が有力になりました。

月初から下げる展開とはなりにくい状況へ入ったため、過去の値動きのパターンに従うなら、目先は上昇を継続する公算です。

〇 12月の日経平均株価は上昇の流れを作る公算か

11月29日の記事では、日経平均株価が11月に月初から月末まで上昇の流れを作る場合、12月の価格が上下へはっきりとした流れになる傾向があると書きました。12月に下げる場合、月初の高値が戻り高値となって、下降の流れへ入ると考えられます。

12月が弱気の展開になる場合、週明け後は、11月25日の高値26706円、11月30日の高値26834円が意識される格好で上値を抑えられて、下値を試す流れになる展開が考えられます。

前述したNYダウの動きと合わせて推測するなら、12月4日のNYダウが下げて、週明け後の日経平均株価が下放れて始まり、12月2日の高値26889円が戻り高値となって、週明け後、下値を試す動きへ入る展開が考えられます。

しかし、前週末のNYダウが続伸して高値を更新する動きになったとで、週明け後の日経平均株価は、12月2日の高値26889円を超える動きになる可能性が大きくなったと言えます。

週明け後の日経平均株価が上昇して、26889円を超えるなら、本年12月の日経平均株価は、月末まで堅調に推移するという見方が有力になります。

〇 日経平均株価は12月に上げた分を1月に押し戻される公算

11月23日の記事では、NYダウが11月、12月ともにはっきりとした上昇の流れを継続する場合、その上げが先行して材料を織り込む格好になって、年明け後、1月から上値を抑えられる動きになり、4月頃までの期間で、いったん11月の安値付近か、それ以下へ下げる動きを経過すると書きました。

日経平均株価も、11月、12月と連続して一本調子の上昇の動きがあらわれている年(1995年、2005年、2010年、2013年、2016年)は、4月頃までの期間で12月の安値付近まで下げる動きを経過しています。

以上のことを考慮すると、今後の日経平均株価は、図表01の実線の展開が考えられます。

12月が上昇の流れを作る場合、1月以降にいったん強く上値を抑えられる動きがあらわれる公算です。

12月が横ばいに推移する場合、1月以降に上昇を開始する可能性が大きくなります。

どちらの場合でも、週明け後は、上値を試す動きになると考えられます。

図表01 日経平均株価日足と目先の予想線

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