【2020年1月18日記】日経平均株価は17日の高値24115円付近で強く上値を抑えられる公算

【日経平均株価は17日の高値24115円付近で強く上値を抑えられる公算】

1. 本年の日経平均株価は早い時期に年間の最高値をつけて下降を開始する公算

日経平均株価は、昨年8月以降、上昇の流れを継続して、前週末に昨年の最高値を更新する動きとなっています。

日経平均株価は、1月から4月頃までの期間で、価格が上昇しやすい傾向があります。

それは、7~10月頃までの期間で下げやすいため、この時期に価格が十分に下げた後、翌年へ向けた新たな買いが入りやすいからです。

年末までの期間で十分に価格が上昇して、新高値を更新する動きになっている場合、年末から年初にかけての上昇で、1~6月頃までに上げられる分を先取りしてしまい、結果、その年が早い時期から下降の流れを作りやすい傾向があります。

1990年から2019年までの期間を調べると、本年のように1月に前年の最高値を更新している年は、1996年、2000年、2006年、2007年、2010年、2013年、2017年、2018年の8回あります。これらの年は、2013年、2017年を除けば、その他、すべての年で値幅の大きな下げの流れがあらわれています。

1996年は、6月26日に年間の最高値を付けて、その後、年末まで下降の流れを継続しています。

2000年は、4月12日に年間の最高値をつけた後、年末まで下降の流れを継続しています。

2006年は、4月7日に年間の最高値をつけた後、6月14日までの期間で、一気に3518円の下げ場面となっています。

2007年は、2月26日に年間の最高値をつけて、7月以降、年末まで続く下げの流れへ入っています。

2010年は、4月5日に年間の最高値をつけた後、9月1日までの期間で2612円幅の下げ場面となっています。

2018年は、1月23日から2月26日までの期間で、3782円幅の下げを経過しています。

2013年、2017年は価格が上昇していますが、アベノミクスの初年度、トランプ大統領就任後、減税、インフラ投資等の期待値が高まった年です。特別に価格を押し上げる要因がなければ、値幅の伴った下げ場面を経過する可能性があったと考えられます。


2. 本年2月の日経平均株価は陰線引けする公算

日経平均株価は、1月6日の始値23319円から17日の高値24115円まで、796円の上げ幅を経過しています。

本年のように1月の始値から高値まで上げ幅の大きな動きになっている年、具体的には、始値から高値までが800円幅以上になっている年は、(1990年から2018年までの期間で)1992年、1994年、1996年、1998年、1999年、2018年の6回あります。

1998年を除けば、その他、5回で価格が2月の月足が陰線引けしています。

1998年は、2月が結果として陽線引けしていますが、1月の高値が年間の最高値となっています。

1992年2月は、始値から安値までの値幅が1590円幅(高値から安値は1888円幅)となっています。

1994年2月は、始値から安値までの値幅が1488円幅(高値から安値は1758円幅)となっています。

1996年2月は、始値から安値までの値幅が928円幅(高値から安値は1278円幅)となっています。

1998年2月は、始値から安値までの値幅が753円幅(高値から安値は1324円幅)となっています。

1999年2月は、始値から安値までの値幅が775円幅(高値から安値は872円幅)となっています。

2018年2月は、始値から安値までの値幅が2325円幅(高値から安値は2542円幅)となっています。

前週末までの日経平均株価は、まだ強い反落サインがあらわれていませんが、遅くても2月上旬頃までに上値を抑えられて、応分の下げ場面へ入ると考えられます。

あと1~15営業日の範囲内で戻り高値をつけた後、値幅の伴った下げ場面へ入ると見るならば、目先は、24000円以上での上値の重さを再確認する作業になると推測できます。

だとすれば、図表01の実線のように、1月17日の高値24115円が戻り高値となって、週明け後の価格がいったん大きく下げる動きを経過するか、目先、24000円前後でのジグザグを経過した後、下げが勢いづくかのどちらかになると考えられます。

日経平均株価日足

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