----- 日経平均株価は今週中に戻り高値をつける動きになる公算か
〇 最近の急騰パターンと似た展開が2018年にあらわれている
日経平均株価は、6月以降の長いもちあいを経過して、10月30日に押し目をつけた後、一気に2000円幅以上の上げを経過しています。
日経平均株価は、2018年1月、10月に22000円から23000円程度のレンジでもみあった後、1000円幅以上の急騰を経過して、戻り高値をつけるという動きを繰り返しています。
今回、10月30日からの上昇が緩やかな動きであれば、長く上昇の流れを継続する展開を優先して想定しておく必要がありますが、急激で激しい上昇だったため、今後の価格が上昇する場合でも、いったん値幅のともなった下げの動きがあらわれる可能性があります。
そのため、今回は、以前にもあらわれている似た展開、2018年1月、2018年10月の戻り高値をつける場面を参考にして、今後の日経平均株価の戻り高値のつけ方を考えてゆきます。
○ 2018年1月に戻り高値をつける場面
日経平均株価は、9月からの上昇が11月9日に止まり、その後、11月9日~12月28日まで下値を切り上げるもちあいを経過しています。
そのもちあいが12月28日に押し目をつけた後、(12月29日から)2018年1月9日までの4営業日で一気に1199円幅の上げ場面となっています。
1月9日に上値を抑えられた後、すぐに下げることなく、1月23日まで、11営業日のもみあいを経過して、1月23日の高値が戻り高値となって、下降を開始しています。
4営業日で一気に上げた12月29日から1月9日までの上げ幅は、1199円幅ですが、11月16日から1月23日までの全体の上げ幅が2157円幅となり、2000円幅を超えています。
○ 2018年10月に戻り高値をつける場面
日経平均株価は、3月からの上昇が5月21日に止まり、その後、9月7日まで続くもちあい局面へ入っています。
9月7日に押し目をつけた後、9月19日までの8営業日で、一気に1670円幅の上昇を経過して、その後、緩やかな上昇を10月2日まで9営業日経過して、下降を開始しています。
8営業日で一気に上げた9月7日から19日までの上げ幅は、1670円幅ですが、7月5日から10月2日までの全体の上げ幅が2986円幅となって、2000円幅を超えています。
○ 今回も似た展開なら最近の上げは戻り高値をつけるきっかけ待ち
過去2回を参考にすると、長い下値を切り上げるもちあいを経過した後、4営業日、8営業日で一気に1000円幅以上の上昇を経過して、その後、10営業日前後、緩やかな上げの流れを経過して、戻り高値をつけて、下降を開始するという展開になっています。
今回は、3月からの上昇が6月9日に止まり、その後、10月30日まで続くもちあい局面へ入っています。
10月30日に押し目をつけた後、11月10日までの7営業日で、一気に2331円幅の上昇を経過しています。
11月10日以降も、急激な上昇の流れを継続しているため、過去2回と少し異なる展開となっていますが、似た展開になると見るなら、強く上値を抑えられた11月10日以降は、10営業日前後の緩やかな上げの流れを経過して、高値を更新した後、いったん戻り高値をつける動きになると考えられます。
11月10日以降は、急上昇の後の余韻の動きで、現在は、戻り高値をつけるきっかけを待っている状態という見方になります。
〇 今週、余韻が終了する公算か
日経平均株価は、上値を抑えられた11月10日を始点とするなら、13日で4営業日目となります。
11月10日以降が余韻の動きだとするなら、10日以降は、10日の高値25279円が強く意識されている動きになって、戻り高値をつける展開になると考えられます。
この見方が正しければ、今週は、12日の高値25587円を大きく上回る展開にならずに戻り高値をつける公算です。
13日に反落しているので、すでに急騰の勢いは終息していると考えられます。
今週は、ジグザグに上値を切り上げて、戻り高値をつけるきっかけを待つか、一段高の後、上値を抑えられる動きになると考えられます。