日経平均株価は週明け後に下げるなら、その前の高値が年間の最高値になる公算
〇日経平均株価はバブル期でも6月、7月が上値を抑えられている

図表01は、日経平均株価の月足が4月から7月までの期間、陰線、陽線のどちらになっているかを示しています。
以前、4月、5月が連続して陽線で引けた年は、6月が上値重く推移すると述べましたが、実際に4月から6月までが連続して陽線になっている年があまりありません。
図表01を見ると、1980年から2025年までの期間、4月から7月までの4か月間連続して月足が陽線で引けている年は、2009年と2025年しかありません。
2009年は、リーマンショック後の株価維持政策を始めたばかりの年で、大勢の上昇の初期段階の動きとして、3月から9月まで、季節性に関係なく上昇の流れを形成しています。
2025年は、3月から4月までに価格が暴落して、7月までの期間で、暴落分を戻す動きとなっています。
4月から6月までの3か月間連続して月足が陽線引けした年は、1980年、1986年、1997年、2007年、2017年、2020年、2023年です。
1980年は、年初から年末まで一本調子の上昇局面となっています。
1986年は、6月に年間の最高値をつけて、その後、年末まで下げの流れへ入っています。
1997年は、6月に年間の最高値をつけて、その後、年末まで下げの流れへ入っています。
2007年は、2月の高値を目指す動きを7月まで継続して、2月の高値を超えられず、7月に上値を抑えられて、その後、年末まで下げの流れへ入っています。
2017年は、4月に押し目をつけた後、年末まで上昇を継続しています。
2020年は、3月に押し目をつけた後、年末まで上昇を継続しています。
2023年は、6月に戻り高値をつけた後、11月まで6月の高値を超えることなく、上値重く推移しています。
1980年、2017年、2020年以外の年は、6月の高値が年間の最高値になって、年末まで下降の流れになるか、そうならなくても、11月頃まで6月の高値を超えられずに推移しています。
1980年は、1979年12月に「改正外為法」が成立して、1980年12月から、日本の資本市場が1980年末に全面自由化されることがはっきりした年です。
欧米の年金基金や、第2次オイルショックで莫大なオイルマネーを手にした中東の産油国が日本株を先回りして買いをいれたことで、1980年は、年間を通じて上昇の流れを作っています。
2017年は、トランプ大統領の減税政策への期待から、NYダウが年初から目立った調整なく年末まで上昇の流れを作っています。日経も、NYダウに沿って上昇の流れを作っています。
2020年は、コロナショック後の景気対策により、日経平均株価が3月から年末まで上昇の流れを作っています。
特別に株価を押し上げる政策がなければ、4月から6月までの月足が陽線引けした年は、6月の高値が戻り高値となって、少なくとも11月まで上値重く推移しています。
〇2026年の日経平均株価は6月に年間の最高値をつける公算

図表01は、上段が日経平均株価日足、下段が終値から25日移動平均値を引いた乖離線(以下、25日乖離線)です。
25日乖離線は、6月18日に5715円をつけています。
この水準は、5月7日につけた過去最高水準である5735円に迫る地点です。
目先、25日乖離線が5735円を超えて、さらに一段高になる日経平均株価の上昇場面となる場合、それは、最後の吹き上げのような特別な上げへ入っていることを示唆します。
週明け後、上昇を継続するなら、その時点では、週末までに75000円、80000円まで一気に吹き上げる可能性を考えておく必要が出てきます。
例年のパターンに従うなら、6月の月足が陰線引けする展開になるか、6月の月足が陽線引けしても、6月高値が年間の最高値となって、年末へ向けた下降を開始する動きになると考えられます。
2026年は、4月から7月まで4か月連続して陽線引けした2025年の異常さを継続しているという見方もできます。
その場合でも、6月中に戻り高値をつける可能性が大きいと推測できます。
2025年の7月までの上昇は、年初から4月までの下げ分を戻す動きでした。
2026年の上昇は、すでに年初から20000円幅以上の上げを経過しています。
日経平均株価は、年間の上げ幅(年初からの上げ分)を作る際、年の前半に上げ分のほとんどを消化するか、年の後半に消化するかのどちらかになっています(特別に強い材料がなければ、そういう年が目立ちます)。
2025年は、年の後半に年初からの上げ幅を拡大した年になります。
2026年は、すでに年初からの上げ幅を大きく更新しているので、年の後半、さらに上昇を拡大する展開を想定しにくい動きになっています。
以上のことを考慮すると、本年は、6月に年間の最高値をつける可能性が大きいと推測できます。
週明け後に価格が上昇して、75000円、80000円を目指す動きとなるなら、その上げは、最後の吹き上げとなって、戻り高値をつけた後、上げた分を一気に押し戻される下げが待っていることになります。
週明け後、上値を抑えられる動きになるなら、6月の月足が陰線引け、陽線引けするかにかかわらず、戻り高値をつける作業へ入っている可能性が大きくなります。