日経平均株価は68786円を超えられずに下げると、68786円が天井になる可能性が出てくる
〇日経平均株価は、6月に本年の最高値をつける可能性がある
日経平均株価は、2月26日から3月31日までの期間、値幅のともなった下げ場面となって、年初来安値を更新しているため、2026年が年初の値位置よりも年末の値位置の方が低い年(以下、弱気パターンの年)になる可能性があります。
前回、弱気パターンの年は、「6月までの高値が年間の最高値となって、6月から7月、7月から8月、9月にかけて、年初の値位置に接近するか、大きく年初来安値を更新する動きがあらわれる」という過去の経験則を紹介しました。
現在は、年初から弱気パターンの年になる可能性のある値動きを経過している状況で、まさに6月という年間の最高値をつける時期に入っているわけです。
7月に一段高となって年初来高値を更新するなら、その動きは、本年が強気パターン年(年初の値位置よりも年末の値位置の方が高い年)になることを考えておく必要が出てきますが、本年のこれまでの展開から、そういう展開になりにくいと推測できる状況なのです。
ところで、本年が弱気パターンの年になる場合、本年6月の高値は、2008年10月以降の大勢の上昇局面の天井になると見ることができます。
2008年10月以降の上昇局面の途中で、もっとも値幅の大きかった下げ場面は、2024年7月11日の高値42426円から2025年4月7日の安値30792円までの下げ幅(11634円幅)になります。
本年3月31日の安値50558円から6月3日の高値68786円までの上げ幅は、18228円幅もあります。
本年が弱気パターンの年になって、3月31日の安値50558円を割れる場合、その下げは、2024年7月11日以降の調整と同程度の動きという見方ができなくなるので、「2008年10月以降の上昇幅全体の調整」、または、「2008年10月以降の上昇が終了したことを示す下げ」という見方が有力になります。
○日経平均株価は16日までに6月の最高値をつける可能性がある
日経平均株価が6月に戻り高値をつける場合、想定できる展開は、右肩下がりのダブル・トップ、ヘッド・アンド・ショルダーズ・トップ(右肩上がりのダブル・トップを含む)のどちらかになります。
前者なら、週明け後の価格は、6月3日の高値68786円を超えることなく、下降を開始すると考えられます。
週明け後、68786円を超えると、ヘッド・アンド・ショルダーズ・トップになる可能性が出てきます。
6月16日は、日銀会合で、日銀が利上げを選択する可能性があります。
今後の日経平均株価が大幅安になるなら、その下げは、季節要因ではなく、はっきりとしたきっかけがあって、上昇の流れが変化する必要があります。
6月に戻り高値をつけるのであれば、16日がきっかけになる可能性が大きいと推測できます。
ダブル・トップを形成する場合、週明け後は、68786円を超えることなく、すぐに下降を開始する公算です。
ヘッド・アンド・ショルダーズ・トップであっても、16日までに6月の最高値をつけて、その後、一気に6月11日の安値62335円まで下げる動きになると考えられます。
○日経平均の前週末の上げ幅の大きさが、今後の下げ幅の大きさを示唆
日経平均株価は、現在が大勢の上昇局面の途中に位置しているなら、6月~9月の期間で値幅の伴った調整場面があらわれても、2月26日の高値59332円から3月31日の安値50558円までの下げ幅(8774円幅)と同程度の値幅の下げで終わると考えられます。
6月3日の高値68786円が戻り高値となって、2月26日以降の下げ幅と同程度の値幅の下げ場面へ入っているとするなら、下値の目安は60012円になります。
週明け後、6月12日の高値67065円を超えられずに下降を開始して、6月11日の安値62335円を割れると、その下げの下値目標値は、57605円(62335-(67065-62335)=57605)を大きく下回る地点になります。
目先、67065円以上になると、それだけ、下値目標値が下方に位置します。
週明け後、下降を開始して、60012円を目指す動きになるとしても、その下げの過程で、62335円を割れることになります。
そうなると、60012円で止まらずに57605円を大きく下回る動きになるという見方が有力になります。
以上のことを考慮すると、大勢の上昇局面継続の可能性を残すなら、週明け後は、68786円を超える動きになると考えられます。
週明け後、68786円を超えられずに下げるなら、68786円が天井になる展開を優先順位上位で考えておく必要が出てきます。
図表01は、日経平均株価日足と今後のシナリオになります。
