日経平均株価は8月までに50000円まで下げる公算か
〇本年が弱気パターンの年なら、今後の展開は絞られる
以前より書いている通り、本年の日経平均株価は、年初に上昇した後、3月に1月の安値を割れる動きとなったため、年間が弱気パターンの年(年初の値位置よりも年末の値位置の方が低い年、年足陰線の年)の展開になる可能性が大きいと考えられます。
今回は、1990年以降、年間が弱気パターンとなった年を見てゆき、本年が弱気パターンの年になる場合の今後の動き方のイメージを作ってゆきます。
本年が弱気パターンになる場合の展開が見えていれば、そうならない状態になった時点で、本年が強気パターンの年(年初の値位置よりも年末の値位置の方が高い年、年足陽線の年)になることがわかります。
1990年から2025年までの期間で、弱気パターンとなった年が15回あります。
これらの年は、「年初から下げの流れを作っている年(1990年、1992年、1998年、2008年、2011年、2022年)」、「年初に下げた後、いったん値を戻して、年間の最高値を6月までに更新した後、下降を開始している年(1991年、1996年、1997年、2000年、2001年、2002年、2007年、2010年」の2通りがあります(2018年だけ、例年にない展開となっています)。
以下では、本年の展開を見極めるため、本年と同様、6月頃までにいったん上昇して、上値を抑えられた年の値動きを見てゆきます。
1991年は、3月18日に年間の最高値27270円をつけて、下降を開始し、1月17日の安値22099円を7月8日に割れる動きとなっています。
6月に下げ幅の大きな動きがあらわれて、1月の安値へ急接近しています。
1996年は、6月26日に年間の最高値22750円をつけて、下降を開始し、9月3日までの下げで、3月13日の安値19627円へ接近しています。
7月に下げ幅の大きな動きがあらわれています。
1997年は、6月26日に年間の最高値20910円をつけて、7月までの動きで、ヘッド・アンド・ショルダーズ・トップを形成して、8月が下げ幅の大きな動きとなっています。
2000年は、4月12日に年間の最高値20833円をつけて、下降を開始して、5月26日までで、1月の安値を大幅に下回る下げ場面を経過しています。
2001年は、5月7日に年間の最高値14556円をつけて、下降を開始して、3月13日の安値11433円を8月13日に割れる展開となっています。
6月から7月にかけて、一本調子の下げ場面となって、一気に年初の安値まで下げる展開となっています。
2002年は、5月27日に年間の最高値12081円をつけて、下降を開始して、2月6日の安値9420円を9月3日に割れる展開となっています。
6月に大幅安となって、一気に年初の安値へ接近する動きとなっています。
2007年は、2月26日に年間の最高値18300円をつけた後、7月下旬まで18300円を試す動きを経過して、その後、下降を開始して、8月17日まで、一気に年初の安値16532円を大きく下回る動きとなっています。
2010年は、4月5日に年間の最高値11408円をつけた後、下降を開始して、5月21日に2月9日の安値9867円を割れる動きとなっています。
4月までに年間の最高値をつける場合、5月までに下げ幅の大きな動きがあらわれて、1月から4月までの安値を下回る動きとなっています。
5月、6月に年間の最高値をつける展開になる場合は、「6月に下げ幅の大きな動きがあらわれて、1月から4月までの安値へ接近する(または下回る)」、または、「5月から7月までの期間で右肩下がりの天井型を形成して、7月、8月に1月から4月までの安値へ接近する(または下回る)」というどちらかになっています。
○日経平均株価は、週明け後、すぐに下値を支えられるかが焦点

図表01は、日経平均株価日足です。
図中の実線は、本年が弱気パターンの年になる場合の今後の展開になります。
前週末にNYダウ、ナスダック等が急落したことで、週明け後の日経平均株価は、大幅に下放れて始まる公算です。
本年が弱気パターンの年になるなら、6月3日の高値68786円が本年の最高値となって、今後の価格が3月31日の安値50558円以下へ下げる動きになるはずです。
今後の展開は、図表01の青の実線「7月までの期間で、右肩下がりのダブル・トップを形成して、7月から8月にかけて50558円へ接近するパターン」と、「6月から7月にかけて、50558円へ接近するパターン」の2通りが考えられます。
前者なら、目先の価格が5月28日の安値63875円前後で下値を支えられて、7月頃まで、下値堅く推移する公算です。
後者なら、目先は、一本調子に5月20日の安値59292円まで下げる動きになる公算です。