日経平均株価は、本年の年足が陰線引けする展開になるなら、6月以降に50000円以下を目指す
〇日経平均株価は、6月までに上値の限界を確認して、7月に下げる傾向がある
日経平均株価は、1990年から2025年までの期間で、7月の月足が陽線引けする確率が41.7%となっています。
数値が極端に偏っていませんが、1月から12月のそれぞれの月と比較すると、年間を通じて、7月は、最も下げていることの多い月になっています。
日経平均株価は、年度末から新年度へ入る3月、4月に取引量が増えて、株価が上昇へ向かいやすくなります。
毎年繰り返される資金移動の事情から、多くの市場参加者は、3月、4月の前に上昇への準備へ入るため、その年全体の株価が上昇するか否かにかかわらず、年明け後、4月頃まで上昇しやすくなります。
4月へ向けた上昇の流れが5月、6月までに一段落して、7月は、年間を通じて最も下げやすい時期になっているわけです。
1990年から2025年までの期間では、年足が陰線引けした年が15回あります。
その中で6月以降に年間の最高値をつけた年は、2018年の一度しかありません。
その他の年は、1月から6月までの期間で年間の最高値を確認して、下降を開始しています。
年足が陰線引けしている年で、6月に年間の最高値をつけた年は、1996年、1997年の2回です。
1996年は、5月のもちあいを6月に一時的に抜けて、年初来高値を更新した後、下降を開始しています。
1997年は、5月から6月にかけて、ジグザグに年初来高値を切り上げて、6月の高値が戻り高値になった後、下降を開始しています。
年足が陰線で引けする年は、6月に年初来高値を更新する場合、5月から6月がもちあいの中で、一時的に6月にもちあいを抜けて、年初来高値を更新し、それがきっかけになって、戻り高値をつける展開になっています。
年足が陽線引けする展開となっていても、6月以降は、積極的に6月までの高値を更新する展開になっていません。
6月に積極的に上値を試す流れになっている場合、だいたい、6月中に戻り高値を付けて、7月が下降しています。
6月以降にそれまでの高値を積極的に更新する動きがあらわれる場合、その動きは、翌年が意識されて上昇を開始する、年末へ向けた動きになります。
7月以降も積極的に上昇している年がまったくないわけではありません。
2003年は7月以降、年末まで上昇しています。
この年は、株価の長期低迷後、積極的に押し上げるための政策が実行されていることで、不規則な動きになっているに過ぎません。
年足が陰線引けする場合、6月は、年間の最高値を更新しても、5月からのもちあいを若干抜ける程度で戻り高値をつける動きになると考えられます。
そうならず、6月が積極的に年初来高値を更新する場合、年足が陽線引けする可能性が出てきます。
ただ、そうなっても、7月には強く上値を抑えられて、応分の下げを経過する可能性が大きいと見ておくことができます。
〇日経平均株価は週明け後、すぐに上値を抑えられる公算

図表01は、日経平均株価が日足と、今後の予想線です。
何度も書いていますが、本年は、3月に1月の安値を割れたことで、年足が陰線で引けする可能性のある年だと推測できます。
前述した過去の値動きの経験則を考慮すると、今後の展開は、5月中に年間の最高値をつけて、下降を開始するか、5月から6月にもちあいを経過した後、6月にもちあいを抜けて、一時的に年初来高値を更新し、すぐに上値を抑えられて、下降を開始するかのどちらかになると推測できます。
5月の高値が年間の最高値になる場合、現在は、ダブル・トップを形成中と見ることができます。
6月に年初来高値を更新する動きとなる場合でも、目先の価格が下げて、5月末へ向けて、5月20日の安値59335円を目指す動きとなって、6月が再度上値を試す動きを経過して、年間の最高値をつけるパターンになると見ることできます。
本年が年足陰線で引ける展開になるなら、週明け後は、上値の重さを確認する作業になって、価格が下げる公算です。
週明け後、5月14日の高値63799円を超えて、積極的に史上最高値を更新する展開になる(あるいは6月に積極的な上昇の流れを作る)なら、本年は、年足が陽線引けする展開になる可能性が出てきます。
年足が陽線引けする展開となっても、7月には下降を開始するはずですが、年足が陽線引けする場合、今後、3月31日の安値50558円を割れずに押し目をつけるという見方になります。
年足が陰線引けする展開になる場合、今後の下げは、3月31日の安値50558円を大きく下回るという見方になります。