メールマガジン

【少額投資家のための売買戦略】2021年2月21日記

【本年の日経平均株価は4月頃まで堅調に推移する可能性が大きくなった】

〇 本年前半の日経平均株価は急上昇した後の急落場面にならない

日経平均株価は、今年から来年前半までの期間で、1989年12月29日につけた史上最高値38957円へ接近するか、超える展開になる可能性があると見ています。

実際にそのような展開になるには、まず、本年前半にしっかりとした上昇の流れを作り、前回紹介した上値の目安である33000円程度まで上げている必要があります。1年間がとんでもない上げ幅になるには、いつもあらわれている上げ幅程度など、前半の上げ局面で達成できていなければ、あらわれるはずもありません。

日経平均株価は、現在、上げやすい時期へ入り、はっきりとした上昇の流れを作り、上値目標値を目指す展開となっています。日経平均株価の流れを止めてしまうような政策転換など考えられない状況です。

昨年のように、2月中旬から流れが変化して、値幅の伴った下げ場面へ入る展開など考えられません。

2月以降に価格が下げて、3~6月の期間で年の前半の最安値をつけている場合は、景気が悪いにもかかわらず、政府が積極的な金融政策、経済対策を決定できず、年明け後、すぐにズルズルと下値を掘り下げる動きになっているか、通貨危機、地震、コロナなど、流れを急変させる事象が発生して、1月、2月の安値を下抜く展開になっています。

本年は、2月にしっかりと上昇したことで、少なくとも、4月頃まで、上値を試す動きを継続する公算です。

現時点で考えなければいけないことは、この上昇がいつ終わるのかということではなく、4月までの期間、どのような動き方となって、高値を更新するかです。

〇 本年3月のNYダウは上値重い展開になる公算

NYダウは、1990年から2020年の期間で、2月の陽線確率が67.7%、3月が61.3%、4月が74.2%となっています。この期間の下値堅さがあらわれていることで、値動きには、はっきりとしたパターンがあります。そのパターンの1つとして、2月が陽線引けした年は、3月が上値重いというものがあります。

2月が陽線した引けした後、3月が必ず下げているわけではなく、3月の月足が結果として陽線引けする展開となっても、3月が全体として上値重く推移することが多くなっています。

2月が陽線引けして、3月がはっきりとした上昇の流れを作っている年は、2月前半が下値を試す動きとなって、2月中に押し目をつける動きを経過して、2月末にかけて上昇する展開か、2月から3月にかけて、ジグザグに緩やかな上げの流れを作る展開のどちらかとなっています。

〇 日経平均株価の4月までの動き方の目安

図表01 日経平均株価日足と4月までの予想線

図表01は、日経平均株価に4月までの想定できる展開を引いています。

前述したNYダウの2月、3月の展開を考慮すると、今後の日経平均株価の展開は、図の実線のような2通りになると考えられます。

2通りの実線は、どちらも4月、5月に33000円を目指す動きへ入っていることを想定した値位置で引いています。

33000円へ届かない展開になるとしても、実線の下げ場面での下げ幅が大きくなって、上昇場面での上値の値位置が低くなるだけの違いになります。

赤の実線は、2月16日以降の調整が1月14日~29日の下げ幅と同程度の調整となって、目先の価格が29364円前後まで下げた後、上昇を開始する展開です。

こちらの展開になる場合、2月から3月の動きが、振れ幅の大きなジグザグを形成しながら上昇するパターンとなると考えられます。

青の実線は、2月19日の安値付近が押し目になって、一時的な調整を終了した後、週明け後の価格がすぐに上昇を開始する展開です。

週明け後の上昇が3月上旬頃までの期間で31500円程度か、それ以上の上げ場面となった後、3月が全体で値幅の伴った調整場面へ入ります。

どちらの展開になるかは、週明け後、すぐに上昇を開始するか否かで見えてきます。

-メールマガジン

© 2025 メルマガ掲載用サイト