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【少額投資家のための売買戦略】2025年7月6日記

日経平均株価は40852円が本年の最高値になる公算か

図表01 日経平均の7月の月足が陽線引けしたときの値動き

図表01は、日経平均株価の7月の月足が陽線引けした年の7月の値動きを示しています。

7月の月足が陽線引けする展開には、「月初に大きく下げた後、月中で押し目をつけて、下げた分を戻すパターン」、「月初に小幅なもみあいを経過した後、上昇を開始するパターン」、「月初から上昇の流れを作るパターン」、「月初に上昇して、月中で上値を抑えられるパターン」、「月初に上昇して、月中に上値を抑えられて、7月全体がもちあいとなるパターン(月中からの下げで7月の最安値を月の中旬以降につけることもあります)」などがあります。

価格が上昇する場合、月初(7月の最初の週が目安)に上昇を開始しています。

月初に大きく下げる場合、目安になる押し目でしっかりと下値を確認して、下げた分を一気に戻す動きとなっています。

7月は、1990年から2024年までの期間で、月足が陽線引けする確率が40%で、下げやすい月になっています。

日経平均株価は、6~9月頃までの期間、積極的に高値を更新する展開になりにくい傾向があります。

7月は、価格が上昇する場合でも、「6月に下げた分を戻す展開になる」、「6月末の上昇の勢いを継続する格好で、7月上旬に上げ幅を拡大した後、上値を抑えられる」、「7月に下げてから値を戻す」というパターンなっています。

そのため、図表01のような展開になっていると考えられます。

図表02 日経平均株価日足と7月の想できる展開

図表02は、最近の日経平均株価日足です。

7月1日の始値が40340円なので、7月に価格が上昇して、月足が陽線引けする展開になるには、7月が6月30日の高値40852円以上を積極的に目指す動きになると考えられます。

そのような動きがあらわれるには、6月からの上昇の流れを継続する格好で、目先、一気に価格が上昇して、40852円以上を目指す必要があります。

7月は、月初に大きく下げた後、急上昇して、月足が陽線引けするケースもあります。

しかし、本年は、年初から4月までの期間、価格が大きく下げて、年の前半に40000円以上の値位置での上値重さを示しています。

目先の価格が大きく下げて、40852円が戻り高値になっていることを示した後、上値を抑えられやすい7月に、再上昇を開始して、40852円以上へ上げる展開を考えにくいと言えます。

また、目先の価格が7月2日の安値39444円を割れると、6月30日以降が上値、下値を切り下げる弱気パターンを作ります。

上値を抑えられた後、5営業日以上かけて、価格が下げて、弱気の流れができていることを示すことになります。

値動きだけを見ても、目先の価格が下げると、その後、すぐに上昇を開始する展開を考えにくくなります。

以上のことを考慮すると、本年の日経平均株価が7月に40852円を超えて、年初来高値を更新するには、週明け後、すぐに上昇を開始して、1~3営業日程度で40852円を超える動きになると考えられます。

週明け後、上値重い動きになるなら、その時点で、7月は、月足が陰線引けする展開になると推測できます。

目先は、39444円を割れなくても、上値重く推移するだけで、当面(少なくとも7月中)40852円を超えられないという見方になります。

図表02の実線は、想定できる7月の値動きのパターンです。

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