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【少額投資家のための売買戦略】2024年6月9日記

日経平均株価は週明け後、勢いの強い下げ局面へ入る公算も

前回の記事では、「本年のNYダウは、6月から7月にかけて40077ドルを試す動きを経過して、9月以降に上昇を開始するパターンと、8月頃までの期間で、1月の安値37122ドルを大きく下回るパターンが考えられる」と紹介しました。

どちらの展開になるかは、週明け後の動きではっきりする公算です。

前週末6月7日は、足型で上ヒゲの長い線をつけて、強く上値を抑えられる動きとなっています。

7日の高値39105ドルは、5月20日~5月30日までの下げ幅の50~61.8%戻しにあたる地点です。また、3月までの上昇場面で何度も上値を抑えられた地点でもあります。

7日の高値39105ドルは、多くの市場参加者に意識される場所だと考えられます。

40077ドルが戻り高値となって、現在が下降の流れへ入っているなら、一時的な反発調整の終点をつけたため、7日の高値39105ドルが下降途中の一時的な反発の終点となって、週明け後は積極的な下げの流れになると考えられます。

一方で、強く上値を抑えられるはずの場所でそうならならず、週明け後の価格が上昇するなら、5月30日以降の上昇は、40077ドル前後を目指す動きである可能性が出てきます。

週明け後、すぐに上昇を開始するなら、その上げは、40077ドルを目指す動きだと考えられます。

週明け後の価格が下げても、現在が40077ドルを目指す途中なら、目先は、6月5日の安値38548ドル前後で強く下値を支えられる動きになって再上昇を開始すると考えられます。

まとめると、週明け後、価格がすぐに上昇するなら、その後は、40077ドルを目指す可能性が大きくなります。

週明け後、価格が下げる場合、数日で一気に38000ドルまで下げるなら、その後の価格が1月の安値37122ドル以下を目指すという見方が有力になります。

38548ドル前後で下値堅い動きがあらわれるなら、上昇を開始する可能性を考えておく必要が出てきます。

図表01 NYダウ日足
図表02 日経平均株価日足の3月までの上昇場面

日経平均株価は、10日に価格が上昇できなければ、下降の流れの途中だという見方が有力になります。

本年1月以降の上昇途中の調整場面を見ればわかりますが、勢いの強い上昇の前の調整は、「上値、下値を切り下げる弱気パターンを作らない(弱気の流れへ入る動きがあらわれずに上昇開始)」、「目立った押し目をつけた後、下値を切り上げる動きを経過する(下値堅い場所をしっかりと確認する)」、「上昇を開始時は、調整前の戻り高値まで、一気に上昇する(強気の流れの継続をはっきりと示す)」などの動きがあらわれています。

5月20日以降は、5月30日までの動きが上値、下値を切り下げる動きになっています。

5月30日に押し目を付けた後の上げは、一気に39437円を超える動きとならず、39437円が戻り高値になっているなら、上値の限界と推測できる39000円前後の値位置で上値を抑えられています。

5月20日以降の動きは、すでに弱気有利と推測できる状況に入っています。

5月30日に押し目をつけて、新たな上昇を開始しているなら、5月30日以降の上昇は、勢いの強い上昇の流れとなって、一気に39437円を超える必要があります。

だとすれば、6月3日以降のもみあいは、勢いの強い上昇途中の小幅調整の範囲内の動きで終わるはずです。

勢いの強い上昇途中の小幅調整は、1~5営業日程度で調整前の高値を超える動きになります。

週明け10日は、調整入りした6月4日から数えて5営業日目になります。

現在が39437円以上を目指す新たな上昇の流れへ入っているなら、週明け後、少なくとも6月3日の高値39032円を超える動きになるはずです。

月曜日は、39032円以上へ上昇しなければ、その時点で、弱気有利な状況を再確認できます。

6月5日の安値38343円を割れると、その後は、下降が勢いづいて、4月19日の安値36733円以下を目指す展開になる公算です。

図表03 日経平均株価日足、目先の展開

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