メールマガジン

【少額投資家のための売買戦略】2024年6月2日記

日経平均は週明け後に上値を抑えられるかが焦点

筆者の考えているNYダウの1年間の流れは、おおざっぱに言えば、以下のようになります。

NYダウは、9月へ向けて、株価が上値を抑えられる傾向があります。年度末へ向けて、ドルから資金が移動することが要因の1つだと推測できます。

10月までの期間で価格が十分に下げた後、新年度の政策への期待値や、年末、年初の積極的な消費が後押しして、株価が上昇を開始します。

1月、3月、長ければ5月頃までの期間、その年度の上値の限界を探る動きへ入ります。

5月頃までの期間、上げられるだけ上げて、その後、7月頃までの期間は、上昇分を修正する動き、または、その年度の下値の限界を探る動きへ入ります。

翌年度への政策に対する期待値が弱いと、7月、8月頃の安値前後が下値の目安にならず、9月以降、さらに一段安となります。

本年のNYダウは、5月20日以降、大きく価格が下げたことで、5月20日の高値40077ドルが(筆者の勝手な見方で言えば)本年度の上値の限界だと推測できます(40077ドル以上へ上がらないというわけではなく、9月頃まで、40077ドルを超えても、すぐに上値を抑えられる動きになるという意味です)。

5月20日から8月頃までは、本年度の状況に対する安値出しの期間になります。

1月の安値37122ドルが本年度の最安値になるなら、今後は、4月の安値37611ドルを維持する格好で、9月頃まで、ジグザグの動きを経過する公算です。

1月の安値37122ドルが本年度の最安値にならないなら、今後、8月頃までの期間で、下値を掘り下げる動きがあらわれると考えられます。

過去に積極的に価格が下げている場所を考慮すると、37122ドルを割れる可能性のある時期は、6月から7月上旬、7月下旬から8月中旬頃のどちらかになると考えられます。

1950年から2023年までの期間で、本年と似た値動きになっている年(筆者の基準で勝手に判断している年です)は、1951年、1956年、1965円、1979年、1981年、1988年、2002年、2006年、2011年、2012年、2015年が挙げられます。

これらの年の展開や、前述した展開を参考にすると、本年のNYダウは、図表01の実線の展開に絞られます。

6月から7月上旬にかけて安値出しの作業となる場合、週明け後は、すぐに反落して、下降を開始する準備の動きへ入る公算です。

7月下旬以降に下降を開始するなら、今後は、38000ドルから39000ドルの範囲内でのもちあいの動きへ入ると考えられます。

1月の安値が本年度の最安値になるなら、5月30日の安値38000ドルが押し目底になって、6月は、40077ドルを目指す動きになる公算です。

図表01 NYダウ日足、今後のシナリオ

前回、日経平均株価の本年の3通りのシナリオを紹介しました。

この見方が大きく変わるわけではありませんが、少し修正します。

前回、「6月に3月22日の高値41087円を超える可能性を残している。その場合、5月24日の安値38367円が押し目底になって、その後、上昇が勢いづくはずなので、38367円を割れると、41087円が本年の最高値になる」と書きました。

5月30日に38367円を割れていますが、現時点では、まだ41087円を超える動きになる可能性を残しています。

NYダウがもちあいの展開になる場合、6月は、「比較的はっきりとした上昇の流れを作り、40077ドルを目指す」と前述しました。

NYダウが6月に上昇する場合、日経平均は、5月30日の安値37617円が押し目底になって、今後の価格が積極的な上昇の流れを作り、6月中、一気に41087円を超える動きになることも考えられます。

図表02は、現時点で想定できる9月頃までの日経平均株価のシナリオになります。

6月に41087円を超える動きになるなら、目先は、はっきとした勢いの強い上昇の流れを作り、一気に41087円を試す動きになる公算です。

41087円を超えられないなら、6月から7月、7月下旬から8月にかけて、1月の安値32693円を目指す動きになる可能性が出てきます。

6月に価格が下げるなら、週明け後、すぐに上値を抑えられて、下降を開始するはずです。

7月以降に下降を開始するなら、目先の価格が上昇しても、5月20日の高値39437円前後で強く上値を抑えられる公算です。

図表02 日経平均株価日足、今後のシナリオ

-メールマガジン

© 2025 メルマガ掲載用サイト