日経平均株価は、明日の価格が下げると、35500円以下へ下げる可能性が出てくる
〇本年2月のNYダウは、月足が陰線引けする展開になる可能性がある

図表01は、NYダウの過去の2月の値動きを示しています。
NYダウの2月は、陽線確率64.7%と比較的上昇する傾向のある月です。
2月の月足が陽線引けした年の最安値をつけた日と営業日、下ヒゲの長さを見ると、だいたい、月初からすぐに上昇するパターンと、月初に下げて、押し目をつけた後、上昇を開始しているパターンの2通りになっています。
実際のチャートで見ても、2月の月足が陽線引けする場合に多く見られるパターンは、1月に押し目をつけて、1月からの上昇の流れを継続する格好で2月が上昇することで、月初から上げの流れを作る展開と、1月末の下げを2月上旬まで継続して、2月に押し目をつけて再上昇を開始する展開が挙げられます。
一方で、価格が下げる場合、こちらも月初から下げている年が目立ちますが、上ヒゲの長い年が多く、月初めにいったん上昇して、上値を抑えられるパターンとなっていることがわかります。
本年2月のNYダウは、1月からの上昇の流れを継続する格好で、2月1日の安値38106ドルが現時点での2月の最安値となって、下値堅く推移していますが、2月2日の高値38783ドルが抵抗になって、ここを超えられず、38106ドルから38783ドルの範囲内での動きとなっています。
過去の2月の動き方を考慮すると、目先の価格が38783ドルを超えると、その後も下値堅く推移して、2月の月足が陽線引けする展開になる可能性が大きくなります。
38106ドルを割れると、2月の過去の値動きや、2月2日以降が上値、下値を切り下げるはっきりとした下げの流れを作ることなどから、本年2月が下値を試す流れを作り、陰線引けする展開になると考えられます。

図表02は、NYダウ日足です。
NYダウは、2月2日に上値を抑えられた後、前週末まで、5営業日、高値を更新できずに推移しています。
一定の流れができている場面では、その流れが継続している期間中、調整が入っても、たいていの場合、5営業日の範囲内で調整前の高値、安値を更新する動きがあらわれます。
前週に高値を更新できなかった動きを考慮すると、NYダウは、1月18日以降の上昇の流れが終息していると推測できます。
だとすれば、目先は、38783ドルを超えられずに上値を抑えられて、下降する展開が有力だと考えられます。
また、目先の価格が38783ドルを超える動きとなっても、積極的に上げ幅を拡大する展開になりにくいと考えられます。
上値重い動きとなった時点で、弱気有利と判断できることから、今晩は、価格が下げるなら、積極的な下げの流れになる公算です。
目先、NYダウが上げ幅の大きな動きになるとするなら、すでに上昇の勢いが終息しているので、38783ドルを超える場面で、再び上昇が勢いづいていることを示す動きになる必要があります。
その場合、今晩は、寄り付き値が上放れた後、寄り付き後、すぐに上昇を開始して、大陽線をつける展開になる公算です。
〇日経平均株価は上値重いなら明日の寄り付き値が下放れる公算
図表03は、日経平均株価日足と、2月から3月にかけてのシナリオです。
今晩のNYダウが下げるなら、緑か赤の実線の展開になると考えられます。
今晩、NYダウが上げ幅の大きな動きになる場合、日経平均株価は、青の実線の展開になる可能性が出てきます。
赤と緑の実線になる場合、今晩のNYダウ、225先物が下げて、明日の日経平均株価は、寄り付き値が下放れて始まる公算です。
225先物は、前週末の夜間取引で上昇していますが、弱気の展開になるなら、今晩の引け値が36800円以下へ位置していると考えられます。
緑の実線の展開になる場合、価格が下げても、2月7日の安値35854円を前に下値を支えられる動きになる公算です。
赤の実線になる場合、目先は、一気に1月18日の安値35371円まで下げる動きになると考えられます。
なお、明日の価格が下げると、本年2月のNYダウが陰線引けする展開になる可能性が出てきます。
その場合、本年2月は、応分の下げ場面になると考えられます。
NYダウの動きから推測すれば、目先の価格が下げる場合、赤の実線の展開になる可能性が大きいと推測できます。
