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【少額投資家のための売買戦略】2023年12月24日記

日経平均は来年の前半に下げるなら、週明け後、上値重く推移する公算

図表01 日経平均株価の1月の値動き

図表01は、1990年から2022年までの日経平均株価の1月の値動きを示しています。

図中の黒丸は、1月の月足が陰線引けした年、白丸が陽線引けした年です。

月足が陰線引けした年の月の最高値をつけた日とその営業日を見ると、月足が陰線引けした年は、たいていの場合、月の最高値を月初につけていることがわかります。

1月の月足が陰線引けした19回のうち、13回は、3営業日目までに1月の最高値をつけています。3営業日目につけたのは、2009年の1回だけで、その他、12回が2営業日目に1月の最高値をつけて、下げる動きとなっています。

最高値をつけるまで4営業日以上かかった年の上ヒゲを見ると、19日(11営業日目)に最高値をつけた2001年は、上ヒゲの値幅が288円幅、20日(10営業日目)に最高値をつけた2004年は、上ヒゲの値幅が406円幅、11日(5営業日目)に最高値をつけた2005年は、上ヒゲの値幅が123円幅、15日(9営業日目)に最高値をつけた2010年は、上ヒゲの値幅が373円幅、13日(7営業日目)に最高値をつけた2011年は、上ヒゲの値幅が268円幅、17日(9営業日目)に最高値をつけた2020年は、上ヒゲの値幅が796円幅となっています。

2020年を除けば、上ヒゲの値幅が400円幅前後、400円幅以下となっていて、始値からあまり積極的に上昇していないことがわかります。

一方で、月足が陽線引けする年は、陽線引けしていても、下ヒゲが500円幅以上をつけている年が目立ちます。

1月は、価格が上昇する場合、月初からすぐに上昇を開始するパターンと、いったん大きく下げて、値を戻す動きになっているパターンのあることがわかります。

前週末の夜間取引で225先物が堅調に推移した経緯から、週明け後の日経平均株価は、寄り付き値が上放れて始まる公算です。

目先の価格が上昇して、12月20日の高値33824円を超えると、その上昇は、12月12日~21日までのジグザグが上値、下値を切り上げる動きとなった後、上げ局面へ入ることになります。

また、33824円を超える動きは、6月19日以降のもちあいを抜け出すことにもなります。

目先、33824円を超えて、上昇を継続するなら、その上げが、すぐに上値を抑えられる動きにならない(1月の月足が陰線引けする展開にならない)はずなので、2024年1月は、陽線引けする展開になる可能性が大きくなります。

年末へ向けて価格が上昇を開始して、33824円を超えると、その後は、勢いが強く、日柄と値幅のともなった大幅な上昇の流れへ入ると推測することができます。

一方で、6月19日以降がもちあいの動きを継続中(天井型を形成中を含む)なら、2024年1月は、陰線引けする展開になると考えられます。その場合、1月は、月初から上値を抑えられて、下降を開始する可能性が大きいと推測できます。

目先の価格が上昇するなら、その上げは、33824円での上値の重さを確認する作業となって、年明けの下げの準備の動きになるはずです。

弱気の展開になる場合、目先は価格が上昇しても、33824円へ届かずに上値を抑えられて、すぐに下降を開始するという見方が有力になります。

年明け後、再び上昇の流れへ入るか、本年の高値が天井となって、来年の前半が下降の流れになるかは、年末までの5営業日ではっきりする公算です。

図表02 日経平均株価日足と今後の展開

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