【2019年12月22日記】NYダウ、日経平均は本年の上昇の最終局面へ

【NYダウ、日経平均は本年の上昇の最終局面へ】

1. NYダウ、日経平均は昨年1月と似た動きになっている

図表01 2018年1月ごろのNYダウ日足
図表02 2018年1月ごろのドル・円相場日足
図表03 2018年1月ごろの日経平均株価日足

図表1~3は、すべて同じ期間(2017年12月15日~2018年2月2日)のNYダウ日足、日経平均株価日足、ドル・円相場日足です。

2018年1月に日経平均が戻り高値をつける場面では、NYダウが上昇を継続しますが、円高の動きの中で、日経平均がジグザグに推移して、戻り高値をつけています。

NYダウの上昇と、一時的な円安が一致する場面で、日経の上げ幅が拡大して、高値を更新する動きがあらわれています。

以前、2014年以降のドル・円相場は、「年の後半から12月頃まで円安の流れを作り、12月頃から上値重く推移して、12月から翌年2月頃までの期間で、一気に5~7円幅の円高場面へ入る」というパターンがあると紹介しました。

米中協議での第一段階の合意、FOMC、日銀会合を経過して、ドル・円相場は、円安へ向かうきっかけになる材料出尽くしとなっています。

その過程で、価格は、109.5円前後で強く上値を抑えられる動きになっています。円安のきっかけになる可能性のある場面を経過して、なお、上値重く推移しています。

この状況を考慮すれば、最近の数年間であらわれている値動きと同じ展開になるなら、今後は、12月13日の高値109.7円付近が強い抵抗になって、年末以降、来年の年初から、はっきりとした円高の流れへ入ると考えられます。

目先、円安へ向かえる幅は、109.7円を試す程度の値幅です。その円安場面があらわれるとき、日経平均が12月17日につけた戻り高値24091円を試す動きになると考えられます。


2. 日経平均株価は週明け後に上昇できるかどうかが焦点

日経平均株価は、12月4日以降、11月から続くもちあいの動きを抜け出して、新たな上昇局面へ入りました。

この上昇は、12月13日の急上昇の後、上値重く推移しています。

昨年1月の値動きと同様、NYダウが上昇している中で、日経平均株価は、12月17日~20日まで、下値を試す流れになっています。

昨年1月と同様、日経平均株価に積極的に上げる人気が薄く、NYダウの上昇と、円安の後押しがなければ、戻り高値を更新できないのだとするなら、日経平均が戻り高値を超えられる場所は、週明け後の23日、24日くらいしかないのではないかと考えられます。

12月20日のNYダウは、史上最高値を更新して、前日終値比78ドル高で引けています。

その過程で20日の夜間取引での225先物期近は小幅反発場面となっています。

ドル・円相場は、109.45円に位置している状況です。

23日の日経平均は、価格が上放れて始まり、ドル・円が若干の円安余地の残されている状況です。

前週末のNYダウは、大幅に上放れて(前日終値比232ドル高)、28608ドルで寄り付いた後、163ドル幅の下げを経過して引けています。

23日の寄り付き値が下放れて始まる場合、20日の高値28608ドルが強く意識された格好で、三川宵の明星をつける展開になります。

23日のNYダウは、20日に強く上値を抑えられて、翌営業日の23日中に寄り付き値で下放れて、足型で反転下降サインをつけるきっかけになる動きがあらわれると、価格が大きく下げる可能性が出てきます。

NYダウは、まだ一段高を残しているなら、23日のダウ先物が日中から上昇する流れになって、NYダウの寄り付き値が上放れる動きになるはずです。

そうならないと、週明け後のNYダウは、大幅に下げる可能性が出てきます。

日経平均株価が週明け後に(ダウ先物の上昇、ドル・円の円安が後押しとなって)上昇し、戻り高値を試す動きにならなければ、それは、NYダウが戻り高値をつける可能性を示唆していると見ることもできます。

NYダウ、日経平均株価は、いよいよ最終局面へ入っています。

図表04は、日経平均株価の週明け後の想定できる展開を示しています。

図表04 日経平均株価日足と目先の予想線

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