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【少額投資家のための売買戦略】2022年6月19日記

【日経平均株価は20000円以下が視野に入ってきた】

〇本年の日経平均株価が弱気パターンの年の展開になることを再確認

5月29日の記事では、「本年の日経平均株価が年初の値位置よりも年末の値位置の方が高い強気パターンの年(年足が陽線)になる可能性があるなら、6月が一本調子の上昇場面となって、6月から7月にかけて、1月5日の高値29388円を超える展開になるが、そうならなければ、本年が年初の値位置よりも年末の値位置の方が低い、弱気パターンの年(年足が陰線)になる」と書きました。

6月9日の高値28389円が戻り高値となって、急落したことで、本年は、弱気パターンの年になるという見方が有力になったと言えます。

これにより、はっきりとしたことがあります。

それは、昨年9月の高値30795円が当面の天井だということと、3月の安値24681円が年間の最安値ではない(過去の経験則から判断)ということです。

本年は、12月までの期間で、3月の安値24681円以下まで下げて、その下げが、2020年3月から2021年9月までの上げ幅全体を修正する下げ場面になって、50%押し(23500円前後が目安)、61.8%押し(22000円前後が目安)を目指すという見方が有力になりました。状況次第では、2020年3月の安値16358円を目指す動きになることも考えられます。

〇チャートの値動きから推測できる下値の目安は23113円、または20000円以下

これまでの値動きから算出できる本年の下値の目安は、2021年9月の高値が天井であるなら、天井型を完成した後の下値目標値、または、2021年9月以降がきれいな下げの流れを作ると見た場合の下値の目安などが挙げられます。

天井型を完成後の下値目標値は、2021年9月の高値30795円から、2021年8月の安値26954円を引いた値幅(3841円幅)を、26954円から引くことで算出できます(23113円)。

きれいな下げパターンを作ると見た場合、今後の下値の目安は、2022年3月の安値24681円から6月の高値28389円までの上げ幅(3708円幅)を24681円から引いて出た地点(20973円)を大きく下回る場所です(20000円以下の地点になります)。

〇6月、7月の期間で24681円以下へ下げる公算

図表01 日経平均株価日足

図表01は、日経平均株価日足と今後の予想線です。

本年が20000円以下を目指すか否かにかかわらず、本年が弱気パターンの年になるなら、6月から7月にかけて、3月9日の安値24681円を割れる展開になる公算です。

目先は、勢いの強い下げの流れを継続して、一気に24681円まで下げるか、6月17日の安値25720円付近が押し目になって、一時的な反発を経過した後、下降を開始するかのどちらかの展開になると考えられます。

週明け後の価格が上昇するなら、目先の反発調の上値の目安は、26500円の節目前後、または6月16日の高値26947円前後が考えられます。

〇本年が20000円以下へ下げる場合の意味とは

ところで、本年が20000円以下を目指す展開になる場合、3月9日の安値24681円を割れた後の下げは、目立った反発なく、一本調子の下げの動きになる公算です。

そのような動きがあらわれるとするなら、その理由は、これまでの円安の流れが転換して、一気に円高が進むことであらわれると考えられます。

そのきっかけがあるなら、それは、7月21日、9月22日の日銀政策決定会合になると考えられます。

言い換えると、ドル・円相場の円安の流れに変化がなければ、本年の日経平均株価は、23000円、22000円前後が最安値になるという見方が有力だということです。

23000円前後で下げが止まるか、20000円以下まで下げるか否かによって、来年以降は、上値に対する期待値の違いが出てきます。

図表02は、日経平均株価月足です。

2020年の1月17日の高値24115円から3月19日の安値16358円までの下げは、7757円の下げ幅となっています。

2021年9月の高値30795円以降の下げが、7757円幅(下値の目安が23038円)程度で終わるなら、2021年1月以降の全体が上値、下値を切り上げるパターンとなって、本年の安値は、30795円を超える新たな上昇のスタート地点になる可能性を残します。

一方で、本年が20000円以下まで下げる展開になるなら、30795円は、2008年10月以降の上昇の終点(大勢の大天井)となって、今後の価格が上昇しても、30795円を目指す展開にならないという見方が有力になります。

図表02 日経平均株価月足

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