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【少額投資家のための売買戦略】2022年4月10日記

【日経平均株価は勢いの強い下げの流れを継続して26000円を目指す公算】

〇NYダウは週明け後に下げが勢いづく公算か

図表01 NYダウ日足

図表01は、本年のNYダウ日足です。

NYダウは、1月5日から2月24日まで、下降の流れを作り、下値を掘り下げています。

この下げは、1月5日~24日と、2月9日~24日の2回の勢いの強い下げが組み合わさって、日柄と値幅の伴った下げ局面を作っています。

それぞれの下降の動きを見てゆくと、1月5日以降は、13日まで、小幅な陰線、下ヒゲの長い線、陽線があらわれて、徐々に下値を切り下げる格好になっていて、13日以降、一本調子に押し目になる地点まで下げています。

2月9日以降は、戻り高値をつけて価格が下げた後、すぐに反発して、16日に一時的な反発の戻り高値をつけた後、16日以降、陰線が連続して、一気に2月24日の安値まで下げる展開となっています。

NYダウは、価格が下げる際、短い日柄で一気に下げる動きになることが多くなっています。

比較的長く下げの流れを継続する場合、下降の初期段階でジグザグに推移した後、下げが勢いづき、大陰線が連続して、数日で一気に押し目になる地点付近まで下げる展開が目立ちます。

2018年以降の下げ場面で、似た展開になっているケースを見ると、ジグザグに推移した後、下降が勢いづく起点になる日までの日柄は、だいたい5~14営業日で、6~8営業日程度がよくあらわれていました。

3月29日以降の下げは、4月8日までで9営業日を経過しています。

最近のジグザグが上値、下値を切り下げる流れになるなら、上ヒゲの長い線をつけた4月8日の高値は、一時的な反発の終点になる可能性のある場所です。

一般的なチャートのパターンで見た場合、目先の価格が下げて、上値、下値を切り下げて、下降の流れを明確にする場合、次の下げは、勢いが強い動きになる可能性があります。

NYダウの過去の下げパターンや、一般的なチャートのパターンを考慮すると、現在が下値を試す流れへ入っていて、下げ余地が十分にあるなら、4月10日以降に価格が下降を開始して、その下げは、値幅の伴った陰線が連続する動きになると考えられます。

週明け後の価格が上昇するなら、目先は、下げ余地が限られている可能性が出てきます。その場合、今後は、一時的にせよ3月29日の高値35372ドルを超える展開を考えておく必要が出てきます。

〇日経平均株価の4月が陽線引けした年の展開

図表02は、日経平均株価の4月が陽線引けした年の4月の値動きです。

順番に、「4月の月足が陽線引けした年」、「4月の最安値を付けた日」、「最安値までの日柄」になります。

たいていの場合、4月が陽線引けする場合、1~3営業日以内で4月の最安値をつけて、すぐに上昇する展開になっています。

4月の最安値を付けた日が4営業日以上かかっている年は、1997年、2001年、2002年、2004年、2011年、2017年が挙げられます。

1997年、2001年、2002年、2004年には、4月の最安値をつけた日の値位置と、4月の1営業日目の安値と、その差を掲載しています。

これらの年は、1営業日目の安値付近が押し目になって、いったん上昇して、月中に下値を試す動きを経過して、1営業日目の安値を割れています。1営業日目の安値を割れている期間が1日程度で終わり、すぐに上昇する動きとなって、4月末まで上昇しています。

2011年と2017年は、ジグザグに徐々に下値を掘り下げる動きを月中まで継続した後、4月下旬に数日で一気に下げた分を戻す展開となっています。

図表02 日経平均の4月が陽線引けしたときの展開

〇日経平均株価の本年4月は陰線引けする公算

図表03は、日経平均株価日足と、4月の予想線です。

1営業日目の安値が意識されて、4月の月足が陽線引けする展開になる場合、本年4月は、4月1日の安値27399円が意識される格好で、遅くても、4月8日に27399円以上へ上げている必要があります。

月中まで下げる場合、はっきりとした下げの流れにならず、20日近くまでジグザグの動きになって、月末に一気に値を戻す動きになるので、本年4月の展開とは異なります。

4月8日までの動きを考慮すると、本年4月は陰線引けする展開になる可能性が大きいと考えられます。

NYダウの目先の展開は、週明け後、すぐに勢いの強い下げの流れへ入るか、週明け後の価格が反発して、再度35372ドルを試す動きになるかのどちらかだと前述しました。

日経平均株価の4月の月足が陰線引けする展開になるなら、週明け後のNYダウは、弱気の展開になると考えられます。

だとすれば、週明け後のNYダウは、値幅の伴った陰線を連続する可能性があるので、日経平均も、これまでの勢いの強い下げの流れを継続して、一気に26000円割れを目指す動きになると考えられます。

図表03 日経平均株価日足と4月の予想線

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