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【少額投資家のための売買戦略】2021年11月7日記

【日経平均株価は11月末に32000円程度に位置している公算か】

〇 NYダウは週明け後に上下どちらへ向かうかが焦点

図表01は、NYダウ日足と、年末までの想定できる展開です。

図表01 NYダウ日足&年末までの展開

NYダウは、11月の価格が下げる場合、10月末頃までに上値の重い場所を確認していることが多く、月初から上値を抑えられやすい傾向があります。

本年は、月初に上昇している経緯から、月足が陽線引けする可能性が大きいと言えます。

それでもなお、11月の月足が陰線引けする展開になるとするなら、足型で上ヒゲの長い線をつけて上値を抑えられた11月5日が、最後のきっかけになる場所だと考えられます。

5日は、足型で上値を抑えられる格好になっているだけではなく、本年5月以降の上値、下値を切り上げるジグザグを継続中の可能性を残す値位置であることや、月足が陰線引けする場合、11月の最高値として想定できる範囲内の水準(日柄や上げ幅)であることなどが、戻り高値になる可能性を考えておく目安になっています。

現状では、本年の11月の月足が陽線引けする展開になると考えらえますが、週明け後の価格が下げるなら、11月の月足が陰線引けする可能性を頭のすみに入れておきます。

ただ、11月が陰線引けする場合でも、12月に上昇して、5日の高値36484ドルの突破を試す動きになると考えられるので、年末までの向きは、上方向だとだと考えられます。

11月の月足が陰線引けした年は、1991年、1994年、2000年、2003年、2007年、2008年、2010年、2012年の8回あります。

この中で、12月の月足が陰線引けした年は、2007年と2008年だけで、その他の6回で月足が陽線引けしています。

価格が大勢の転換点とならないなら、上げ傾向の強い11月、12月は、連続して陰線引けする展開を考えにくいと言えます。

以上のことを考慮すると、年末までのNYダウは、「11月中、上昇を継続して、一気に上値の目安まで上昇した後、12月に上値重く推移する」、または「週明け後、すぐに下降を開始して、11月中に押し目底を確認した後、11月下旬以降、年末へ向けて、新たな上昇を開始する」のどちらかの展開になると考えられます。

〇 日経平均株価は上昇途中なら5日の安値29504円維持の公算

図表02 日経平均株価日足&年末までの展開

図表02は、日経平均株価日足と、年末までの想定できる展開です。

週明け後の価格が下げるパターンと、上昇するパターンの2通りが考えられますが、どちらになっても、年末までに9月14日の高値30795円を大きく上回る上げ場面になる公算です。

前回、日経平均株価の11月、12月の値動きのパターンを紹介しました。

9月12日の記事では、2020年3月以降の日経平均株価の上昇の仕方を紹介しています。

過去の値動きを参考にするなら、日経平均株価は、10月29日の安値28475円をスタート地点として、17営業日前後で3000円幅以上の上昇局面へ入っていると考えられます。

この見方が正しければ、11月下旬頃には、32000円程度まで上げているはずです。

強気の展開になる場合、目先の価格が下げても、1日の安値26267円を割れる動きにならず、1日の安値が11月の最安値になる公算です。

だとすれば、週明け後は、5日の安値29504円を割れることなく上昇を開始すると考えらえます。

11月が強気の展開になるなら、以前の上げパターンと同様、一気に上げ幅を拡大する展開になると考えられます。

言い換えると、目先、上値重い日柄が続く場合、日柄を経過するごとに、次の上昇の勢いが極端になるか、または、価格が下げなくても、上昇の流れへ入っていない可能性を考えておく必要が出てきます。

週明け後の価格が下げて、1日の安値29267円を割れる場合、11月がもちあいの動きになるか、陰線引けする展開になるかのどちらかになる可能性が大きくなります。 週明け後、5日の安値29504円を維持して上昇を開始するなら、図表02の緑の実線の展開、1日の安値29267円を割れるなら、黒の実線の展開になると見ておきます。

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