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【少額投資家のための売買戦略】2021年9月12日記

【日経平均は週明け後に戻り高値を確認して調整入りの公算】

〇 2020年3月以降、3500円幅程度が急騰時の値幅の目安

図表01 日経平均株価日足(2020年月3月以降の上昇の仕方)
図表02 日経平均株価日足(2020年月3月~6月までの上昇の仕方)
図表03 日経平均株価日足(2020年11月~2021年2月までの上昇の仕方)

日経平均株価は、2020年3月19日に16358円の底値をつけた後、上昇を開始して、2021年2月16日の高値30714円まで、14356円幅の上げ局面となりました。

この上昇は、全体でおおよそ220円営業日(ほぼ1年)の日柄をかけて作られていますが、実際に上昇している期間だけを区切ると、5度の上昇期間、合計で65営業日の上げ期間と、もみあい期間に分けることができます(図表01を参照)。

5回の上昇場面は、次の通りです(図表02、03を参照)。

1回目は、2020年3月19日の安値16358円から2020年3月25日の高値19564円まで、4営業日で3206円幅の上昇になります。

2回目は、2020年5月15日の安値19832円から2020年6月8日の高値23178円まで、17営業日で3346円幅の上昇になります。

3回目は、2020年10月30日の安値22948円から2020年11月25日の高値26706円まで、17営業日で3758円幅の上昇になります。

4回目は、2020年12月22日の安値26361円から2021年1月14日の高値28979円まで、15営業日で2618円幅の上昇になります。

5回目は、2021年1月29日の安値27629円から2021年2月16日の高値30714円まで、12営業日で3085円幅の上昇になります。

2020年3月19日以降の5回の上昇は、底値から抜け出した初期の上げ場面の日柄が短いことを除けば、だいたい15営業日程度で、2500円~3500円幅程度の動きとなっています。

2021年8月20日以降の上昇は、8月20日の安値26954円から9月10日の高値30381円まで、16営業日で3427円幅の上昇場面となっています。

急騰は、一気に目標値を目指す動きです。

2021年2月16日以降、30000円以上をつけると売られる展開となっていて、今回の上げは、目標値がはっきりしている状況です。

以上のことを考慮すると、週明け後は、価格が反落した地点が戻り高値となって、急騰が終息すると考えられます。

前回、29500円前後で上値を抑えられると書きましたが、29500円は、勢いの強い上昇の流れを継続する中で、一時的に上値を抑えられる場所です。

今回の上値を抑えられる動きは、8月20日以降の上昇がいったん終わるという意味での上値を抑えられる動きになります。

〇 急騰後は値幅か日柄のどちらかの調整期間へ入る

2020年3月以降の5回の上昇を経過した後のそれぞれの値動きを見てゆくと、価格は、値幅か日柄のどちらか、または両方で調整の動きがあらわれています。

2020年3月25日以降は、4月3日の安値17646円まで下げています。

3206円幅の上げに対して、1918円幅の59.8%の値幅の調整を経過しています。

4月3日以降も、1.5か月程度、上値重く推移しています。

6月8日(戻り高値23178円)以降は、最初に押し目をつけた6月15日の安値21529円が下値の目安となって、だいたい21529円から23178円のレンジで、だいたい5か月程度推移しています(レンジ上限が徐々に上方向へずれています)。

6月8日~15日までの下げ幅は、1649円幅で、上げ幅全体の49.3%押しとなっています。

11月25日に上値を抑えられた後は、11月25日の高値26706円を中心にして、小幅なもみあいが、だいたい1か月程度続いています。

2021年1月14日以降は、1月29日の安値27629円まで下げています。

2618円幅の上げに対して、1350円幅の51.6%の値幅の調整を経過しています。

2021年2月16日以降は、8月20日まで、上げ分以上を押し戻されています。

過去の値動きを参考にするなら、値幅の調整は、上げ幅の50%押し前後、日柄の調整が短くても1か月程度の日柄となっています。

また、年末、年初へ向けた上昇の後の動きの方が、調整期間が短くなっています。

今回も、目先、戻り高値をつけた後は、50%押し程度の値幅か、1か月程度の日柄を伴った調整の動きがあらわれる可能性があります(図表04を参照)。

図表04 日経平均株価日足と今後の展開

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