メールマガジン

【少額投資家のための売買戦略】2021年7月18日記

【日経平均株価は目先下値堅く推移するなら年末35000円が視野に入る】

〇 NYダウは16日の弱気の抱き線がダマシになるかが焦点

NYダウは、7月16日に35090ドルまで上昇した後、上値を抑えられて、足型で弱気の抱き線をつける展開となっています。

前週は、12日に続伸しましたが、35091ドルを抜ける動きにならず、その後、もみあいとなって、強弱の判断が先送りになっていました。

今回は、強力な反転下降サインをつけたことで、週明け後、方向がはっきりする公算です。

週明け後の価格が16日の安値34647ドルを割れて引けると、その時点で、16日の高値35090ドルが戻り高値だと判明して、その後は、勢いの強い下げの流れへ入ると考えられます。

弱気の展開になるなら、それは、9月頃までの期間で32035ドルを目指す動きへ入っていることを明確に示すサインとなります。

その場合、勢いの強い下げの流れを継続して、6月18日の安値33622ドルを目指す動きになると考えられます。

週明け後の価格が34647ドルを維持する格好で反発すると、その時点では、(強い反落サインをつけたにもかかわらず、下げないことが現状での下値堅さを示すため)35090ドルが強い抵抗ではないという見方が有力になります。

目先は、一気に35090ドルを突破して、36000ドル、36500ドルを目指す動きになる可能性が大きくなります。

図表01は、NYダウ日足と、目先の展開になります。

図表01 NYダウ日足

〇 日経平均株価は28000円前後が強い支持になっているかが焦点

NYダウは、週明け後の価格が反発して、36000ドル以上へ上昇する展開となる場合でも、9月頃までの期間で、いったん3056ドル幅の調整を経過する可能性があります。

そのため、36000ドル以上へ上昇しても、再び34000ドル以下へ下げると考えられます。

目先の上下は、年末へ向けた上昇のスタート地点の値位置の違いだけになります。

上昇のスタート地点は、9月頃になると考えられるので、それまでの間、じっくりと待っていてもいい場面です。

それにもかかわらず、目先の動きを重視している理由は、NYダウが強気の展開になる場合、日経平均株価は、目先の価格が、本年中、あらわれることのない安値になる可能性があるからです。

日経平均株価は、1月末以降、28000円前後で強く下値を支えられる動きとなっています。

目先、NYダウが上昇を開始して、日経平均株価が28000円前後で押し目をつける動きになる場合、年初からの下値堅い流れの継続を示すことになります。

2月16日以降の動きは、いったん大きく下値を掘り下げる流れへ入っているわけではなく、もちあいの動きに過ぎないという見方が出てきます。

もちあいであれば、レンジ下限から上限までの反発は、勢いの強い動きとなって、一気に上げ幅を拡大する可能性があります。

2月16日以降、NYダウと日経平均の差が拡大し続けていますが、日経平均が上値を試す場面で、差が一時的に縮小する展開となっています。

目先、NYダウが上昇を開始するなら、日経平均は、NYダウの上昇以上に勢いの強い上げの流れを作り、一気に30000円以上へ上昇する展開になることも考えられます。

そうなると、NYダウが3056ドル幅の調整を経過する場面があっても、日経平均は、28000円を維持する動きとなって、年末へ向けた上昇の流れへ入る可能性が出てきます。

その場合、年末へ向けた上昇は、35000円以上を目指す動きになることも考えられます。

週明け後のNYダウが下げる場合、日経平均は、勢いの強い下げの流れの途中であるという見方が有力になります。

弱気の展開なら、28000円前後が強い支持になっていないことがはっきりするため、(昨年3月以降の上昇幅全体の調整局面へ入っているという見方が有力になるので)その後は、25000円以下を目指す可能性が大きくなります。

図表02は、日経平均株価日足と今後の展開です。

図表02 日経平均株価日足

-メールマガジン

© 2025 メルマガ掲載用サイト