日経平均株価は1月に積極的な下げの流れへ入る公算
〇NYダウは当面の天井をつける作業へ入っている公算か
NYダウは、「53535ドルを大きく上回る上昇の流れの途中」、「大勢上昇の終点をつける動きへ入っている」かのどちらかだと考えられます。
これまでの値動きを考慮すると、現在は、上昇の終点をつける動きへ入っていると推測できます。
1990年から2024年までの期間で見ると、12月は、月足が陽線引けする確率が71%あり、上昇する傾向のある月になっています。
2025年12月は、月初から上昇の流れを作り、12月の月足が陽線引けする典型的なパターンを経過しています。
上げやすい時期に上昇する準備が整っている中、10日にFRBが利下げを決定して、NYダウは、11日に上場来高値を更新しています。
上げ余地が十分にある状況なら、11日以降は、はっきりとした上昇の流れを作って、高値を更新する動きになっていたと考えられます。
そうならず、5営業日以上上値を抑えられて、11月20日以降の上昇の勢いが終息したことを示唆しています。
本年12月は、1日の始値47580ドル以上で引ける(12月末まで下値堅く推移する)展開になって、月足が陽線引けする動きになる可能性があります。
目先の下値堅さは、上昇を開始する準備の動きではなく、1月以降に下降を開始するための上値の重さを確認する作業になると考えられます。
〇日経平均株価は51127円を前に上値を抑えられる公算


図表01は、日経平均株価の1月の最高値、最安値をつけた日です。
図中の数値は、1月の月足が陽線引けした年が“〇”、陰線引けした年が“●”で、陽線引けした年の1月の最安値をつけた日と、月初からの営業日、陰線引けした年の1月の最高値をつけた日と、月初からの営業日になります。
図表01を見ると、1月の月足が陰線引けした20回中、14回か3営業日以内で1月の最高値をつけて、下降を開始しています。
1月は、月足が陰線引けする場合、月初から下げの流れを作る傾向があると見ることができます。
図表02は、日経平均株価日足です。
何度も書いていますが、11月4日の高値52636円は、4月からの上昇の終点になっていると考えられます。
11月4日以降は、4月からの上げ幅全体の修正局面か、4月の安値を目指す動きへ入っている公算です。
11月4日の高値が天井であるという見方が正しければ、来年1月は、月初から下降の流れを作り、月足が陰線引けする典型的なパターンになると考えられます。
だとすれば、12月22日以降、年末までの動きは、上値の重さを確認して、下降を開始するきっかけを待っている状態だと推測できます。
弱気の見方が正しければ、目先は、12月12日の高値51127円を前に上値を抑えられて、下降を開始するはずです。