日経平均株価は週明け後に上値重いなら45000円以下を目指す公算か
〇ナスダックは前週末に下値の目安になる地点へ到達

図表01は、ナスダック日足です。
10月29日以降、価格が下値を試す動きへ入っています。
下げ幅や日柄の長さから、最近の下げの流れは、4月9日から21日までの調整と同程度の値幅(1517ドル幅)か、または、10月29日の高値24019ドルが4月以降の上昇の終点となった後の上げ幅全体の修正局面のどちらかだと推測できます。
一時的な調整の場合、下値の目安は、22502ドル(24019-1517=22502)になります。
前週末は、22436ドルまで下げた後、大きく値を戻す動きとなっているので、今後の価格が24019ドル以上へ上昇する展開になる場合、11月14日の安値22436ドルが押し目底になって、目先の価格が上昇を開始する公算です。
今後も強気の展開になるなら、目先は、積極的な買い人気が衰えていないことを示す動きが必要だと言えます。
11月14日は、11月7日の安値22563ドルを割れて、一時的にせよ、振れ幅の大きな上値、下値を切り下げるジグザグの動きとなって、弱気パターンを作っています。
比較的長い期間、下げの流れを作り、弱気パターンを形成していて、すでに買い人気が離散していることを示唆しています。
今後の価格が24019ドルを超えるためには、目先の価格が最近の弱さを払拭できるほどの勢いの強い上昇場面になる必要があります。
強気の展開になる場合、遅くても、今週末には、24019ドルへ接近する上げ場面になるはずです。
週明け後は、13日の高値23264ドル以上へ上昇していると考えられます。
目先の価格が14日の安値22436ドルを割れて、弱気の流れを明確にすると、4月以降の上昇の流れが10月29日に終わり、現在は、4月以降の上げ幅全体の修正局面、または、4月の安値14784ドルを目指す動きだという見方が有力になります。
目先の価格が下げの流れを継続する場合、20000ドル前後まで、一本調子の下げ場面になる可能性が出てきます。
NYダウも、現在が上昇の流れの途中なら、前週末11月14日の安値46863ドルが押し目になって、週明け後、すぐに上昇を開始する公算です。
週明け後も下げの流れを継続して、46863ドルを割れると、その後は、一本調子に45000ドル前後まで下げる可能性が出てきます。
〇日経平均株価は週明け後に上昇を開始できるかが焦点

図表02は、日経平均株価日足と今後の予想線です。
前回、日経平均株価の11月と12月の展開について、「日経平均株価の11月の月足が陰線引けした年は、12年中10回、12月の月足が陽線引けする展開になっている」、「11月の月足が陰線引けした過去12回のケースを見てゆくと、たいていの場合、11月中、または11月から12月上旬にかけて、はっきりとした下げの流れを作り、一気に価格が下げた後、押し目をつける展開となっている」、「押し目をつけた後、12月は、押し目を割れることなく、上昇、または下値堅く推移している」と紹介しました。
11月の始値は、11月4日の始値52294円です。
すぐ上が4日につけた戻り高値52636円になります。
11月の月足が陽線引けする場合、今後は、11月28日までの9営業日の期間で戻り高値まで上昇する必要があります。
9営業日で2000円幅以上の上げを経過する動きにならなければ、11月の月足が陽線引けする展開になりません。
一方で、11月の月足が陰線引けする展開になる場合、目先の価格が11日の高値51513円を超えることなく、はっきりとした下げの流れを作り、一気に下値の目安になる場所まで下げる動きになると考えられます。
目先、下げの流れを継続する場合、その下げは、4月以降の上げ幅全体の修正場面だと考えられるので、下値の目安は、少なくとも10月1日の安値44357円程度を想定しておく必要があります。
週明け後は、ナスダック、NYダウ、日経とも、上昇を開始できなければ、弱気の流れを再確認して、その後、一本調子に大きく下げる動きになる可能性が出てきます。