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【少額投資家のための売買戦略】2025年10月5日記

日経平均株価は、週明け後の寄り付き値が45778円以下なら45852円が天井になる公算も

前回、「NYダウは、9月に年初来高値を更新する場合、10月以降、強弱がはっきりと分かれている」と紹介しました。

強気の展開になる場合、10月以降は、9月の安値へ接近することなく、11月、12月頃まで、目立った調整なく、上昇の流れを作っています。

弱気の展開になる場合、10月以降は、10月、11月頃までの期間で、9月の安値を下回る下げの流れを経過しています。

図表01は、NYダウ日足と今後の予想線です。

前述した弱気の展開になる場合、10月に高値を更新しても、9月の高値が意識される格好で戻り高値をつけて、下降を開始します。

本年の場合、10月3日に9月の高値46714ドルを超えて、年初来高値を更新した後、上ヒゲの長い線をつけて上値を抑えられたため、10月3日の高値47049ドルが戻り高値になって、下降を開始すると考えられます。

下降を開始した後は、11月頃まで、日柄をかけて、9月2日の安値44948ドル以下まで下げる動きになる公算です。

一方で、強気の展開になる場合、目先の価格が下げても、9月25日の安値45785ドル前後で下値を支えられて、上昇を開始すると考えられます。

今後の価格が47049ドルを超えると、その後は、年末まで、目立った調整なく、上昇の流れを継続する可能性が出てきます。

図表01 NYダウ日足と今後の予想線
図表02 日経平均株価日足、乖離線と今後の予想線

前回、本年と同様、日経平均株価が9月に年初来高値を更新した年は、「1990年から2024年の期間で7回あり、そのうち5回(1993年、2003年、2014年、2018年、2021年)が、9月の高値が年間の最高値付近(10月に9月の高値を超えるパターンもありますが、その場合、10月の高値は9月の高値が意識される格好になっています)となって、下降を開始している」、「7回中、2回(2005年、2017年)は、10月以降、はっきりとした上昇の流れを作っている」と紹介しました。

図表02は、上段が日経平均株価日足、下段が終値から25日移動平均線を引いた乖離線(以下、25日乖離線)です。

日経平均株価は、5月以降、手前の戻り高値を超えると、すぐに上値を抑えられる格好になって、ジグザグに上値、下値を切り上げる上昇の流れを作ってきました。

9月1日以降の上昇は、手前の戻り高値を超えた後も、すぐに上値を抑えられなかったことで、ジグザグの流れの変化を示しています。

9月1日以降は、ジグザグが終了した後の新たな上昇の流れへ入っていると見ることができます。

本年が前述した7回の中の2回のケースと似た展開になるなら、9月1日以降の勢いの強い上昇の流れを継続する格好で、週明け後は、上昇を継続すると考えられます。

その場合、9月1日以降が図中の青線のような5つの波のパターンとなって、11月頃まで、上げの流れを継続する可能性が出てきます。

25日乖離線は、5月につけた3165円前後まで上昇する展開になると考えられます。

一方で、本年が前述した7回中、5回と似た展開になるなら、9月19日以降は、天井型を形成中だと推測できます。

週明け後、一段高となっても、1営業日程度の動きで終わり、すぐに上値を抑えられて、下降を開始する公算です。

25日乖離線は、週明け後の価格がすぐに上値を抑えられると、2000円以上の値位置から反転下降水準を切り下げて、(価格の終値が反転水準を切り上げて)逆行現象の弱気サインをつける格好になります。

週明け後の寄り付き値が10月3日の高値45778円以下の値位置で始まると、弱気の展開になる可能性が出てきます。

寄り付き後、9月19日の高値45852円を超える場合、まずは、勢いの強い上昇の流れを継続する可能性を頭に入れておき、時間の経過を見て、上値の重さを判断してゆきます。

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