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【少額投資家のための売買戦略】2025年9月28日記

【2025年9月28日記】日経平均株価は45852円が天井になる公算か

前回、「9月に年初来高値を更新した年(1991年、1995年、1996年、2003年、2006年、2009年、2012年、2013年、2014年、2017年、2018年、2024年の12回)は、9月が積極的に高値を更新する流れになっていない」と紹介しました。

本年9月は、9月11日に8月の高値45757ドルを超えて、一段高となりましたが、その後、9月11日の高値46137ドルが意識される動きとなっています。

過去の値動きを考慮すると、9月末までの2営業日の期間は、9月23日の高値46714ドルを超えられずに推移する公算です。

今回は、9月に年初来高値を更新した年の10月以降の値動きを紹介します。

過去12回のケースでは、10月以降、強弱がはっきりと分かれています。

強気の展開になる場合(1995年、1996年、2003年、2006年、2009年、2017年、2024年)、10月以降は、9月の安値へ接近することなく、11月、12月頃まで、目立った調整なく、上昇の流れを作っています。

弱気の展開になる場合(1991年、2012年、2013年、2014年、2018年)、10月以降は、10月、11月頃までの期間で、9月の安値を下回る下げの流れを経過しています。

図表01は、NYダウ日足と、年末までのシナリオです。

9月に年初来高値を更新した過去のパターンを考慮すると、本年は、図表01の赤と青の実線の展開が想定できます。

強気の展開になるなら、10月以降は、8月以降のジグザグの上昇の流れを継続して、10月下旬、または、11月以降に上昇が勢いづくと考えられます。

弱気の展開になるなら、目先、9月23日の高値46714ドルが意識される格好で短期の天井型を形成して、10月以降は、10月末、または11月頃までの期間で、9月2日の安値44948ドル以下へ下げる動きになる公算です。

下値の目安は、8月1日の安値43340ドルが挙げられます。

図表01 NYダウ日足と年末までのシナリオ

9月15日の記事で紹介した通り、本年と同様、日経平均株価が9月に年初来高値を更新した年は、1990年から2024年の期間で見ると、1993年、2003年、2005年、2014年、2017年、2018年、2021年の7回あります。

これらの年は、10月以降の展開をおさらいしておきます。

1993年は、年初来高値となっていた5月11日の高値21224円を9月3日に若干だけ超えています。

9月3日の高値21281円が年間の最高値になって、9月から年末まで下げの流れを作っています。

2003年は、8月から9月にかけての上昇で、年初来高値を大きく上回る上げを経過して、9月19日の高値11160円が戻り高値となっています。

その後、いったん大きく下げた後、10月に反発を開始して、10月21日の高値11238円が年間の最高値となって、11月中旬まで下降の流れを作っています。

2014年は、9月25日に1月の高値16164円を超えて、年初来高値を更新しています。

9月25日の高値16374円が戻り高値になった後、10月17日までの期間で、大きく下げています。

2018年は、10月2日に1月の高値24129円を超えて、24448円で戻り高値をつけた後、年末まで下げの流れを作っています。

2021年は、9月14日に2月の高値30714円を超えて、30795円で戻り高値をつけた後、年末まで下げの流れを作っています。

2005年と2017年は、10月以降、年末頃まで、目立った調整なく上昇を継続しています。

7回中、5回は、9月の高値が年間の最高値付近(2003年と2018年は、10月に9月の高値を若干だけ超えています)となって、下降を開始しています。

7回中、2回は、10月以降、はっきりとした上昇の流れを作っています。

図表02は、日経平均株価日足と、年末までのシナリオです。

25日乖離線の水準、9月の変動幅、1営業日の変動幅などを考慮すると、9月19日の高値45852円は、強い抵抗になっていると考えられます。

弱気の展開になる場合、9月、または(9月の高値を若干超えた)10月に年間の最高値をつけて、下降を開始するという見方になりますが、本年の場合、45852円が年間の最高値になる公算です。

今後の展開は、45852円を超えられずに下げる展開(赤の実線)になるか、45852円を超えて、10月以降も上昇を継続する展開(青の実線)のどちらかになると考えられます。

赤の実線の展開になる場合、目先は、19日の高値45852円を超えることなく、上値を抑えられて、下降を開始する公算です。

週明け後の価格が上昇して、45852円を超えるなら、その後の価格が下げても、一時的な動きで終わり、年末へ向けた再上昇を開始する可能性を考えておく必要が出てきます。

図表02 日経平均株価日足と年末までのシナリオ

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