日記平均株価は週明け後に一段安なら39850円目指す公算
〇日経平均株価は、週明け後に目先の強弱が判明する
前回、日経平均株価の4月7日以降の上昇は、「5つの波が延長して、9つの波の上昇パターンを形成している」、または、「5つの波のパターンを形成している」という動きのどちらかだと紹介しました。
5波が延長して9つの波のパターンに入っている場合、8月19日の高値43876円が7波目の終点で、その後の下げが8波目の動きという見方になります。
このカウントが正しければ、8波の終点は、7月24日の高値42065円に接することなく、押し目をつけるはずなので、8月26日の安値42137円付近が8波の終点となって、9波目の最後の上昇場面へ入ると考えられます。
前週末は、夜間取引で225先物が大幅安となっています。
225先物期近は、夜間に42660円から始まって、夜間の終値が42100円まで下げています。
最近の225先物期近は、日経平均株価とほとんど変わらない値位置で推移しています。
そのため、週明け後の日経平均株価は、42100円前後の値位置から始まるか、寄り付き後、225先物期近に接近する下げの動きがあらわれると考えられます。
4月7日以降の上昇が9つの波のパターンとなって、最後の9波の上げを残している状況なら、週明け後の価格が7月24日の高値42065円と接することなく、押し目をつける展開になるはずです。
明日は、寄り付き値が下放れた後、9時30分頃までに42065円以上の地点で押し目をつけて、下値堅さを示す動きになると考えられます。
最も有力だと推測できる展開は、8月28日の安値42299円前後で押し目をつけて、上昇を開始する動きになります。
明日の価格が42065円以下へ下げると、4月7日以降が5つの波のパターンになっているというカウントが有力になります。
その場合、8月19日の高値43876円が5波の終点だと推測できるため、8月19日以降の下げは、4月7日以降の上げ幅全体の修正局面か、または、2008年10月以降の上昇局面の大天井という見方になります。
どちらの場合でも、今後は、少なくとも5月22日の安値36855円まで下げる動きになると考えられます。
〇15分前に発会する225先物の動きに注目
日経平均株価は、週明け後の寄り付き値の値位置、または、寄り付き後の動き方によって、43876円が戻り高値になっているか、一段高を残しているかが見えてきます。
このような場面では、15分だけ先に発会している先物の動き方を見ると、日経平均株価の展開を事前に推測することができます。
前述した通り、現在が8波の調整場面で、9波目の上昇を残しているなら、週明け後の日経平均株価は、(典型的なパターンとして)8月28日の安値42299円を維持する動きになると考えられます(強弱の節目は42065円、42137円です)。
前週末の夜間の225先物期近の終値42100円から、節目になる値位置である42065円までは、わずか35円しか離れていません。
週明け後の日経平均株価が42299円以上で始まって、42065円を割れず推移するには、8時45分に発会した225先物期近が、寄り付き後、9時までの15分間で、150円幅、200円幅程度の上げを経過する必要があります。
225先物期近が寄り付き後、9時までの15分間、42100円よりも下げる流れになるなら、その時点で、日経平均株価は、42065円を割れる動きになる可能性が大きくなります。
週明け後は、まずは、8時45分に発会する225先物が上昇するか否かを確認して、225先物期近の9時前の値位置が42200円以上へ位置しているなら、週明け後の日経平均株価が、押し目をつける動きになる可能性を考えておきます。
目先の価格が42065円を維持して上昇を開始し、8月28日の高値42828円を超えると、その後は、43876円以上へ上げる可能性が出てきます。
週明け後に下値堅く推移しても、42828円を超えられずに上値を抑えられるなら、上値の重さを再確認して、勢いの強い下降の流れへ入ると考えられます。
弱気の流れを確認した後は、8月4日の安値39850円前後まで、一本調子の下げ場面になる公算です。
図表01は、日経平均株価日足と、目先の想定できる展開です。
ところで、225先物期近のチャートでも、一般的なチャートのパターンを形成しますが、225先物と、日経平均株価指数の値位置がずれていて、判断の迷う場合があります。
そのようなときは、日経平均株価指数の動きを優先した方が妥当です。
日経平均株価指数は、日中に現物とともに動き、多くの市場参加者の思惑が反映されて作られますが、225先物の場合、特定の値段を作り出したい技術的な仕掛けが値動きにあらわれます。
