日経平均株価は週明け後に下げるなら36855円目指す可能性が出てくる
〇日経平均株価は週明け後に一段高となるかが焦点
8月3日の記事では、「日経平均株価の5月以降の上値、下値を切り上げるジグザグの動きは、次に上昇を開始する場面で、ジグザグを抜けて、積極的な上げの流れへ入る」、「上げが勢いづかなければ、それが上値の重さを示す」と書きました。
日経平均株価は、8月4日に押し目をつけた後、上昇を開始して、8月12日に7月24日の高値42065円を超えて、一段高となっています。
5月以降の上値、下値を切り上げるジグザグが上昇するきっかけを待っている動きであるなら、目先は、8月4日以降の勢いの強い上昇を継続して、45000円以上を目指す動きになる公算です(上値の限界を設定しにくい、強い上昇になると考えられます)。
一方で、現時点では、まだ、42065円が意識される格好で、上値を抑えられる可能性を残しています。
42065円が意識されて、上値を抑えられる場合、1~5営業日程度の日柄で、42065円以下へ下げる動きになると考えられます。
その場合、8月15日は、42065円を超えて4営業日目に位置するので、週明け後、すぐに上値を抑えられて、42065円以下へ下げる動きになる公算です。
〇日経平均株価の乖離線は、目先の価格が下げると強い反落サインをつける

図表01は、日経平均株価日足と、下段が終値から25日移動平均線を引いた乖離線(以下、25日乖離線)です。
以前にも紹介しましたが、日経平均株価の25日乖離線は、通常、プラス1000円、マイナス1000円が反転の目安になっています。
プラス、マイナスで2000円を超えるような勢いの強い動きは、2020年以前、ほとんどあらわれることがありませんでした。
プラス3000円以上になると、1985年から2025年までの期間では、3165円をつけた本年5月13日だけです。
移動平均線と終値は、急激な上昇、下降が終了した後の反転場面で、移動平均線の反転が遅れている状態で、価格が反対方向へ大きく動くことで、差が大きく開きます。
5月13日の3165円は、4月の暴落があったからこそ、あらわれた水準だと言えます。
8月13日から15日は、25日乖離線が13日に2627円をつけて、いったん下げた後、15日に2470円まで上昇しています。
日経平均株価の終値を見ると、13日は、43274円、15日が43378円となっています。
週明け後の終値が下がると、25日乖離線が反転下降水準を切り下げて、終値が反転下降水準を切り上げる格好になります。
この動きは、25日乖離線の逆行現象と呼ばれているもので、強い反転下降サインになります。
週明け後に価格が下げると、25日乖離線は、めったに出ない高水準から反転下降して、強い反落サインをつけます。
25日乖離線が3165円をつけたのは、4月の暴落があったからである可能性を考慮すると、目先、乖離線が3000円へ迫る動きになる展開を考えにくいと言えます。
25日乖離線の水準を考慮すると、週明け後は、終値で前週末比マイナスになり、その後の価格が下降を開始するという見方ができます。
〇日経平均株価は、反転下降なら36855円を目指す公算
週明け後の価格が上昇を継続するなら、その上げは、極端な勢いの強い動きへ入っていると推測できます。
目先は、1営業日の振れ幅の大きな動きが連続して、25日乖離線が3165円をつける程度か、それ以上へ上昇する可能性が出てきます。
週明け後の価格が下げる場合、5月13日以降のもちあいの動きを継続中という見方になります。
上値の重い場所がはっきりして、5月以降のもちあいレンジ下限を目指す動きになるため、下降を開始した後は、5月13日の安値36855円を目指す動きになると考えられます。