【2025年2月16日記】日経平均株価は目先上値重い展開になると35247円が見えてくる
〇日経平均株価の昨年9月以降のもちあいの見方

図表01は、日経平均株価日足です。
前週の日経平均株価は、2月3日の安値38401円を割れることなく下値を支えられて、再反発を開始しています。
38401円を割れると、1月28日以降がジグザグに上値、下値を切り下げる弱気パターン作り、次の下げは、勢いが強く、値幅の大きな動きになることを示します。
積極的な下げの流れへ入る可能性のある場面で、そうならずに下値堅く推移したことで、しばし、38401円を割れにくい状態へ入ったと見ることができます。
昨年9月以降、もちあいの動きへ入った後は、レンジ下限(10月24日の安値37712円、11月8日の安値37801円、1月17日の安値38055円)を切り上げる動きとなっています。
今回、再度レンジ下限を切り上げる格好で、2月3日の安値38401円維持して反発を開始している動きは、昨年9月以降のもちあいが上昇途中の中段もちあいで、今後の価格が大幅な上昇場面へ入る可能性を示唆していると見たくなる場面です。
強気の見方が正しければ、現在の上げは、昨年12月の高値40398円を超えて、上げやすい3月、4月へ向けて、昨年7月の高値42426円以上を目指す流れへ入っていると考えられます。
一方で、もちあいを形成している期間に注目すると、昨年9月以降のもちあいは、下降するきっかけを待っている状態だと推測できます。
上昇途中の中段もちあいは、通常、ジグザグに5波を形成して、新たな上昇の流れへ入ります。
もちあい期間の最長が5波までで収まる理由は、もちあい前の買い人気が継続していると判断できる期間の目安になっているからです。
日経平均株価は、昨年8月5日から9月27日まで上昇して、その後、もちあい入りしています。
このもちあいが上昇途中の中段もちあい(次の上昇が8月5日~9月27日までの上昇と近い値幅か、それ以上の値幅になる前の準備期間)なら、「11月28日の安値でもちあいを終了して、年末へ向けた上昇の流れへ入る」、または、「12月19日の安値でもちあいを終了して、上げやすい年初から4月頃までの期間へ向けた上昇の流れへ入る」かのどちらかになっていたと考えられます。
12月27日にレンジ上限を抜けて、一段高となったにもかかわらず、すぐに上値を抑えられて、1月17日には38055円まで下げています。
年間が強気に推移する場合、上昇しやすい1月に上値を抑えられたことを考慮すると、昨年9月以降のもちあいは、上昇途中の中段もちあい(新たな上昇を待っている動き)ではなく、42426円が強い抵抗になっていて、ここを超えられないので、下降するきっかけを待っている状態だと推測できます。
〇日経平均株価は週明け後に上昇するなら、42426円目指す可能性を残す
昨年9月以降が上昇途中の中段もちあいなら、2月3日の安値38401円がもちあいの終点となって、今度こそ、3月、4月へ向けた新たな上昇の流れへ入っていると考えられます。
その場合、目先は、買い人気が高まっていて、これまでの上値の重さなどないことを示す動きになる必要があります。
週明け後は、価格が下げても、13日の安値39112円を維持する格好で下値を確認して、すぐに上昇を開始し、目立った調整なく、一本調子の上昇の流れを作り、40398円以上へ上げる動きになる公算です。
一方で、昨年9月以降のもちあいが下降するきっかけを待っている状態なら、昨年12月27日の高値がもちあいの終点となって、現在は、下降を開始する準備期間という見方ができます。
最近の反発調は、2月13日の高値39581円前後が強い抵抗になると考えられます。
明日は、寄り付き後、下値堅く推移して、13日の高値39581円へ接近する上げ場面になるか、寄り付き後、すぐに下降を開始するかによって、現在の方向が見えくると考えられます。