日経平均株価は36000円以下を目指す流れへ入っている可能性がある
〇NYダウは上値の重さを確認して、下降の流れへ入る公算か
図表01は、最近のNYダウ日足、ナスダック日足、S&P500日足です。
1月31日のNYダウは、昨年12月4日の高値45073ドルに届かずに、45054ドルで上値を抑えられています。
ナスダックは、昨年12月16日の高値20204ドルに接近することなく、上値を抑えられています。
S&P500は、1月24日の高値6128ドルを前に、6120ドルで上値を抑えられています。
3指標とも、以前の戻り高値を前に上値を抑えられて、比較的値幅のともなった陰線をつけているため、1月31日の足型は、強い反落サインになっていることがわかります。
チャートの示しているサインに従うなら、週明け後は、下値を試す動きへ入ると考えられます。
目先の下げは、昨年12月以降のもちあい(天井型形成中を含む)継続中を示唆します。
週明け後、下降を開始するなら、その下げは、1月の安値を目指す動きになると考えられます。
一方で、週明け後の価格が下値堅く推移した後、上昇を開始して、1月31日の高値を超える場合、その上げは、昨年12月、または本年1月の高値が強い抵抗になっていない、上値余地が十分にあることを示すサインになります。
1月31日の足型のような強い反落サインがダマシになって、上昇を開始する場合、だいたい翌営業日に下値堅さがあらわれて、翌営業日が上放れて始まるか、下ヒゲの長い線をつけて、反落サインとなっている陰線の終値を大きく上回る動きになります。
図表01の中のNYダウ、ナスダックの中の青のローソク足のような展開になります。
そうならず、図表01のS&P500の赤のローソク足のように、価格が上昇しても、上値を抑えられて、下値を切り下げる格好で陰線引けするなら、その下げは、1月31日に示した弱気の流れを再確認する作業になります。
NYダウは、45073ドル前後が強い抵抗になっていない場合、3月頃までの期間で、46000ドルを大きく上回る上げ場面になる可能性があります。
そのため、週明け後、下値堅く推移して、1月31日の高値を超えると、その上げは、3月頃まで、46000ドル以上を目指すサインになると考えられます。
週明け後、価格が下げるなら、その後は、2月、3月上旬頃までの期間で、1月13日の安値41844ドル以下へ下げるという見方が有力になります。

〇本年の日経平均株価は弱気パターンの年になる
日経平均株価は、1月の月足が陰線引けしたことで、(株価を押し上げるための政策が実行されなければ)本年の年足が陰線で引けする可能性が出てきました。
弱気パターンの年になるなら、本年は、「昨年7月の高値42426円を超えられずに下げやすい時期に下げ幅の大きな動きがあらわれる」、「1月から6月までの期間で本年の最高値をつける」という動き方になると考えられます。
NYダウの展望と、上記の条件を考慮すると、3月頃までの日経平均は、以下の2通りの展開になると推測できます。
1つ目は、3月頃までの期間、NYダウが上昇して、日経も堅調に推移するパターンです。
こちらは、「NYダウが3月頃まで、46000ドルを大きく上回る程度まで上昇する過程で、日経が堅調に推移して、昨年12月の高値40398円を超える動きになりますが、(円高により)積極的な上昇の流れを作れず、40398円を超えても、ジグザグに上値を切り上げる格好で推移して、3月頃、42426円よりもかなり下の地点で戻り高値をつける」という展開です。
2つ目は、NYダウが下げて、日経も下げるパターンです。
こちらの展開になる場合、日経平均株価は、NYダウとともに3月頃まで下げの流れを継続して、昨年9月の安値35247円を目指す公算です。
週明け後、日経平均株価は、下放れて始まる公算です。
今後の価格が再上昇を開始するなら、目先の下げは、1月28日の安値38886円を維持する格好で、下値堅さを示す展開になると考えられます。
1月24日以降、すでに下げの流れへ入っているなら、目先は、1~2営業日程度で、一気に38886円を割れて、上値、下値を切り下げる、はっきりとした弱気の流れを示す展開になると考えられます。
図表02は、日経平均株価日足と3月頃までの予想できる展開です。
図中の赤と青の実線のどちらになるかは、週明け後、38886円前後で下値堅さを示す展開になるかどうかではっきりするはずです。
