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【少額投資家のための売買戦略】2025年1月26日記

日経平均株価は今週、年間の最高値をつける可能性がある

前回、「1月が月初から下げて、月初から4営業日以上経過して1月の最安値をつけた年の中で、1月の月足が陽線引けした年は、1993年、2000年、2006年、2007年、2015年の5回ある」、「これらの年は、押し目をつけた後、一本調子の上昇場面となって、一気に月初の高値を超える動きになっている」と書きました。

また、「1月が月初から下げた後、押し目をつけて上昇を開始して、高値を更新した年は、高値を更新した後、すぐに上値を抑えられて、月末の値位置が月初の高値圏に位置している」というパターンを紹介しました。

過去5回の他に、1月が陰線引けした2001年も、月初に下げて、押し目を付けた後、上昇を開始して、月初の高値を更新する動きとなっています。

2001年も、月初の高値を超えて、すぐに上値を抑えられています。

以下では、過去6回の月初の高値を超えた後の月末までの値動きを順番に見てゆきます。

1993年は、月末に月初の高値を超えています。

月末までの高値から月初の高値を引いた差は、119円幅となっています。

2000年は、17日に月初の高値を超えた後、すぐに上値を抑えられています。

17日の高値と月初の高値との差は、255円幅です。

2000年は、月末に向けて再上昇して、月末に17日の高値を超えています。

2001年は、月初の高値を超えた19日に上値を抑えられています。

月初の高値と超えた日の値幅は、196円幅となっています。

19日の終値13989円は、月初の高値13990よりも低い値位置となって、その後、上値重く推移して、1月が陰線引けしています。

2006年は、月初の高値を超えた当日に上値を抑えられています。

月初の高値との差は、264円幅となっています。

2007年は、月初の高値を超えた後、月初の高値付近でジグザグに推移して、月初の高値を抜けてから、6営業日目に1月の最高値をつけています。

月初の高値と1月の最高値の差は、238円幅となっています。

2015年は、月初の高値を超えた2営業日目に1月の最高値をつけています。

月初の高値との差は、310円幅となっています。

1月の月足が陽線引けするか、陰線引けするかにかかわらず、月初に価格が大きく下げた場合、その後に上昇して高値を更新しても、月末までは月初の高値付近で上値を抑えられる動きになっています。

本年1月の日経平均株価は、1月7日の高値40288円が戻り高値となって、下降を開始して、1月17日まで、一気に38055円まで、2000円幅以上の下げを経過し、その後、急反発を開始して、24日に40288のすぐ手前の40279円まで上昇しています。

前週末の夜間取引で、225先物期近が40480円で引けているので、週明け後の日経平均株価は、寄り付き値が40288円以上で始まる公算です。

月末まで、5営業日を残して、月初の高値を超える動きになると考えられます。

過去の値動きの経験則を考慮すると、週明け後、一段高を経過した後は、月末までもみあい入りするか、または、すぐに上値を抑えられる動きになる公算です。

1月13日の記事では、「過去の値動きを参考にすると、1月の月足が陰線引けする場合、株価を押し上げる政策が実行されなければ、日経平均株価は、年足が陰線引けする展開になる」と書きました。

2001年は、月初から下げた後の上げが、月初の高値を超えましたが、1月の月足が陰線引けした結果、年足も陰線となっています。

昨年7月11日から8月5日まで、日経平均株価は、11270円幅の下げを経過しています。

この下げ幅は、2020年1月17日から3月19日までの下げ幅7757円幅を大きく上回るものになっています。

当然、2008年10月以降の上昇局面の中で、最も大きな下げ幅となっています。

以前より何度も書いている通り、この下げ幅の大きさは、2008年10月以降の大勢の上昇局面がいったん終息していることを示すサインになります。

今後、昨年7月の高値42426円を超えるには、(2008年10月から2024年7月までの上昇期間の調整に相応しい)応分の調整期間(値幅と日柄)を経てからだと推測できます。

弱気パターンの年のおおまかな動き方は、年初に年間の最高値をつけるか、3~5月に年間の最高値をつけて、下降を開始する展開です。

本年が弱気パターンの年になる場合、2月、3月頃まで上昇の流れを継続して、42426円を超えられずに上値を抑えられて、下降を開始するか、1月の高値が年間の最高値になるかのどちらかが考えられます。

今後の価格が上昇して、年間が陰線引けする展開になるには、「昨年9月下旬以降、値幅と日柄の大きなもちあい期間を経て、そして、もちあいレンジ上限を超えた後、それが意識されることなく、さらに上昇を継続して、その上げが42426円を超えられず、上値を抑えられる」という都合の良い展開になると考えられます。

そのようなうまい展開になることを想定できないなら、本年が弱気パターンの年になる場合の今後の展開は、「週明け後、すぐに上値を抑えられて、1月が陰線引けする展開となって、下降を開始する」という動き方が有力になります。

週明け後、強く上値を抑えられる動きになって、下降を開始するか、価格が下げても、一時的な動きで終わり、月末へ向けて再上昇を開始する準備の動きとなるかによって、本年の展開がおおまかに見えてきます。

図表01は、日経平均株価日足と今後のおおまかな想定できる展開です。

図表01 日経平均株価日足と今後のシナリオ

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