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【少額投資家のための売買戦略】2025年1月5日記

日経平均株価は37712円を目指す動きへ入っている公算か

図表01 日経平均株価の1月の値動き1
図表02 日経平均株価の1月の値動き2

図表01、図表02は、日経平均株価の1月の値動きを示しています。

1990年から2024年の期間で、1月の月足が陽線引けする確率は、45.7%となっています。

どちらかと言えば、方向感のない月だと言えますが、大勢の値動きと比較して見てゆくと、明確な特徴があります。

それは、大勢が下降の流れができているとき、1月の月足が陰線引けしやすく、大勢が横ばい、または、上昇の流れができているとき、1月の月足が陽線引けしやすいというものです。

1993年から2000年前半頃まで、日経平均株価は、15000円から21000円程度の範囲でのもちあいの動きとなっています。

2013年以降の日経平均株価は、積極的な上昇局面へ入っています。

どちらの期間も1月は、比較的陽線引けすることが多くなっています。

1990年以降、2000年以降の弱気局面では、1月がだいたい陰線引けしています。

図表01の陽線の「最安値」、「営業日」は、月足が陽線引けしたときに1月の最安値をつけた日付と、月初からの営業日(最安値の日を含む)です。

陰線の「最高値」、「営業日」は、月足が陰線引けしたときに1月の最高値をつけた日付と、月初からの営業日(最高値の日を含む)です。

図表01を見ると、1月の月足が陽線引けする場合、月初から上昇するか、16営業日までに押し目をつけた後、上昇するパターンのあることがわかります。

月初の安値が1月の最安値にならない場合の展開を実際の値動きから調べると、図表2の左側のように、最安値をつけるまでの期間は、ジグザグに上がったり下がったりすることなく、月初につけた高値を超えることなく価格が下げて、1月の最安値をつける展開となっています。

1月の最安値をつけた後は、月末まで上昇の流れを作り、1月の高値を更新する動きとなっています。

1月の月足が陰線引けするときは、上がったり下がったりして、1月の最高値を付けるケースもありますが、ほとんどの場合、1月が月初から下げの流れを作っています。

1月の月足が陰線引けした19回中13回は、3営業日以内で1月の最高値をつけています。

前週末3日の夜間取引で、225先物期近が39610円で引けているため、大発会での日経平均株価は、大きく下放れて始まる公算です。

大発会での下放れにより、12月27日の高値40398円は、アイランド・トップのパターンを形成します。

昨年9月下旬以降、もちあいレンジ上限で上値を抑えられる場面で、ギャップを開けて放れ小島のような格好になっているため、今回も、40398円が戻り高値になる可能性が出てきました。

現在がもちあいの動きの途中か、または、戻り高値をつけて下降の流れへ入っている場合のどちらであっても、今後の価格は、昨年10月の安値37712円を目指すと考えられます。

前述した1月の値動きのパターンを考慮すると、本年1月は、典型的な弱気パターンの展開となる公算です。

6日~8日の間の高値が1月の最高値となって、その後は、37712円を目指す展開が考えられます。

一方で、現在が上昇途中の動きなら、昨年12月19日の安値38355円以降、すでに上昇の流れへ入っていると考えられます。

月初の下げは、38355円へ到達することなく押し目をつけて、月末へ向けて、40398円を大きく上回る動きになる公算です。

強気の展開になるなら、週明け後、一段安を経過した後、下値堅さを確認する作業へ入るはずです。

そうならず、下値を掘り下げる動きになるなら、本年1月は、月足が陰線引けする展開になると考えられます。

筆者は、昨年7月の高値42426円が2008年10月以降の上昇局面の終点となっていると見ています。

この見方が正しければ、現在は、大勢の弱気局面の途中なので、本年1月の月足が陰線引けする展開になる可能性が大きいと推測できます。

図表03 日経平均株価日足の1月の予想線

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