メールマガジン

【少額投資家のための売買戦略】2024年12月22日記

日経平均株価は、年末へ向けてレンジ上限突破を目指す公算か

NYダウは、1990年から2023年の期間で、12月の月足が陽線引けする確率が74%と高く、上昇傾向のある月となっています。

月足が陰線引けしたのは、1996年、2002年、2004年、2007年、2008年、2014年、2015年、2018年、2022年の(34年中)9回だけです。

これらの年は、だいたいジグザグに横ばいの値動きとなって、結果として陰線で引ける展開となっています。12月の変動幅は、あまり大きくなっていません。

2018年、2022年は、値幅の大きな下げを経過していますが、中旬から月末に向けて値を戻す動きとなっています。

本年12月のNYダウは、12月4日の高値45073ドルが強い抵抗になって、下降の流れを作っています。

前週末20日は、4日の高値45073ドルから2927ドル幅の下げを経過した42146ドルが押し目になって、下値を支えられる動きになっています。

本年のNYダウは、ジグザグに上値、下値を切り上げながら、徐々に上昇する展開となっています。

目立ったジグザグの下げ幅は、3月21日以降が2278ドル幅、7月18日以降が2877ドル幅、10月18日以降が1668ドル幅となっています。

過去のジグザグの振れ幅よりも若干大きくなっていますが、近い値幅の下げを経過して、押し目をつける動きとなっています。

12月の下値堅さと、月初から下げている場合、月末へ向けて値を戻す動きになりやすいことなど考慮すると、NYダウは、20日の安値42146ドルが押し目になって、少なくとも12月末までは反発調を経過して、戻り高値45073ドルを目指す動きになると考えられます。

12月8日の記事では、「日経平均株価がもちあいを抜ける場面では、ギャップを開けて、一気に抜ける動きとなる」、「もちあい期間の特徴としては、レンジ上限へ抜ける場合、下値を大きく切り上げる、レンジ下限を抜ける場合、上値を大きく切り下げる値動きになるパターンが目立つ」と紹介しました。

日経平均株価は、9月下旬以降、もちあいの動きへ入っています。

11月下旬以降の上昇は、レンジ上限となる10月15日の高値40257円を抜けられず、12月12日の高値40091円で上値を抑えられています。

この上げは、レンジ上限を超えられませんでしたが、11月7日の戻り高値39884円を超えて、上値を切り下げる動きとならずに40257円へ接近していて、レンジ上限を抜ける可能性のあるもちあいであることを示唆しています。

12月19日は、大きく下放れて始まって、レンジ下限を目指す流れへ入っていることを示したにもかかわらず、積極的に下げずに値を戻す動きとなっています。

19日の安値38355円が押し目になって、目先の価格が上昇を開始する場合、レンジ上限が横ばいとなって、レンジ下限が大きく切り上がる格好での上昇場面となります。

NYダウが押し目をつけて反発を開始する可能性のあることを考慮すると、日経平均株価は、目先、上昇を開始する場合、月末まで、上値を試す流れになって、一気に40257円を超える動きになることも十分に考えられます。

今後の価格が40257円を超える動きがあらわれるなら、目先は、上昇が勢いづく公算です。

一方で、目先、上昇できずに上値を抑えられる動きになる場合、その動きは、9月の安値35247円以下を目指す動きになる可能性が大きくなります。

図表01は、日経平均株価日足と今後の予想線です。

図表01 日経平均株価日足と目先の予想線

-メールマガジン

© 2025 メルマガ掲載用サイト