【2024年12月8日記】日経平均株価は42426円を目指すなら、週明け後、上昇が勢いづく公算
〇日経平均株価がもちあいを抜けるときの特徴
日経平均株価の2020年3月以降の展開は、「一定のレンジ内での動きを継続した後、上下どちらかへ勢いの強い流れを作り、一気に目的地まで向かい(上下どちらでも同様)、再び一定のレンジ内での動きへ入る」というパターンを繰り返しています。
一定の流れができて、目的地へ到達する期間は、一本調子の動きとなって、振れ幅も大きくなるので、日柄が短くなっています。
その他の期間は、レンジ内で横ばいに推移する展開となっています。
レンジを上下へ抜けるときは、その方向へはっきりとした流れができるため、ギャップを開けて、一気にレンジ上限、下限を抜ける動きになっています。
図表01は、日経平均株価日足で、本年4月19日に押し目をつけて、7月11日まで上昇を開始した場面です。
チャートでは、4月19日から4月24日まで上昇、その後、6月17日まで、2か月近くもちあった後、7月11日まで一本調子の上げの流れを作っています。
6月17日の上昇場面で、もちあいレンジ上限39437円を抜けた6月26日は、寄り付き値が上放れて始まって、一気に39437円を超える展開となっています。
このように、もちあいを抜ける場面では、ギャップを開けて、一気に抜ける動きとなるので、レンジ上限、レンジ下限に位置する際、翌営業日にどのような展開となるなら、レンジを抜けるか、もちあい継続かを事前に推測できます。
もちあい期間の特徴としては、図表01の中の値動きのパターンのように、レンジ上限へ抜ける場合、下値を大きく切り上げる、レンジ下限を抜ける場合、上値を大きく切り下げる値動きになるパターンが目立ちます。
価格がもちあい入りしたら、もちあい期間での戻り高値、押し目をつける値位置や、レンジ上限、下限付近での値動きから、もちあいを抜ける上昇、下降の流れへ入っているかが見えてきます。

〇日経平均株価は目先の価格が下降を開始するかが焦点

図表02は、日経平均株価日足です。
日経平均株価は、9月27日以降、だいたい38000円から40000円の範囲内で推移しています。
もちあい期間中のレンジ下限は、10月2日の安値37651円、10月24日の安値37712円、11月28日の安値37801円でつけていて、値位置がほぼ並んでいます。
レンジ上限は、9月27日の高値39829円、10月15日の高値40257円、11月7日の高値39884円でつけています。
目先の価格が下げると、12月5日の高値39632円がレンジ上限となって、10月15日以降、レンジ上限が徐々に下がる展開になります。
その後の価格が11月28日の安値37801円付近まで下げると、9月27日以降のもちあいは、上値の重さを確認する作業となって、今後の価格がもちあいレンジ下限を抜けて、9月9日の安値35247円を目指す動きになる可能性が出てきます。
今後の価格がレンジ上限を抜けて、42426円を目指す動きになるには、週明け後、一気に40257円を超える動きになるか、目先の価格が下げても、38500円程度で下値を支えられて、再上昇を開始するかのどちらかの展開になると考えられます。
週明け後、上昇を開始する場合、月曜日は、10月15日の高値40257円へ接近する上げを経過して、火曜日に寄り付き値が上放れて、一気に40257円を超える動きになると考えられます。
月曜日に上値重く推移するなら、その後は、38500円までの間に下値を支えられる動きになるかが、上昇を開始するか否かのポイントになります。
前回、本年の日経平均株価は、「12月の月足が陽線引けする」と紹介しました。
もちあい時の値動きと、12月の月足が陽線引けする可能性があることを考慮すると、今後の展開は、図表02の実線の動きになると考えられます。