日経平均株価は12月上旬までに40257円以上へ上げる公算も
〇NYダウは来年1月までに46000ドル以上へ上昇する公算か

図表01は、NYダウの終値の月足です。
2020年3月以降、NYダウは、5つの波のパターンを形成中の可能性があります。
現在は、3波目の上昇場面へ入っていると考えられます。3波の終点は、おおまかに46000ドル以上の地点が目安になります。
3波の終点をつけた後は、2022年1月から10月までの2波と同程度の値幅の4波の下げ場面へ入ると考えられます。
現在点では、3波の終点を来年前半につけた後、その後、4波の調整があらわれると推測しています。
これまでの値動きや現在の状況、12月の値動きのパターンを考慮すると、46000ドル以上へ上げる時期は、来年1月までのどこかになる公算です。
その場合の展開は、「12月上旬頃までに46000ドル以上へ上げるパターン」と、「12月18日のFOMCをきっかけにして、46000ドル以上を目指す動きへ入り、1月に46000ドル以上へ上昇する」という2通りが考えられます。
前者なら、11月19日から始まる勢いの強い上昇の流れを12月上旬まで継続して、目先は、目立った調整なく46000ドル以上へ上げる公算です。
11月22日の終値が44296ドルなので、あと5~10営業日の期間で、だいたい2000ドル幅か、それ以上の値幅の上昇を経過することになります。
この上昇は、1営業日200ドル幅から500ドル幅の速度になります。200ドル幅の下げがあらわれたら、翌営業日以降、その下げ分と上げるはずの値幅を加えた上昇場面があらわれると推測できる動きです(日を追うごとに達成できるかがはっきりします)。
後者なら、週明け後は、11月11日の高値44486ドルが意識される格好で上値を抑えられる公算です。
その後、12月中旬頃まで、11月19日の安値42938ドルから44486ドル程度の範囲でのもちあいを経過した後、上昇を開始すると考えられます。
〇日経平均株価は週明け後に上げ幅の大きな動きがあらわれるかが焦点

図表02は、日経平均株価日足です。
日経平均株価は、9月27日以降、だいたい38000円から40000円の範囲でもちあいを継続しています。
前週は、11月21日にもちあいレンジ下限に位置する安値37945円をつけた後、22日の価格が反発しています。
前週末の夜間取引で、225先物期近が38580円で引けているため、週明け後の日経平均株価の寄り付き値は、38580円前後で始まると考えられます。
寄り付き値の上放れで、11月19日の高値38560円を超える動きになる場合、11月21日の安値前後の動きが、「アイランド・ボトム」の格好になります。
もちあいレンジ下限で押し目底のパターンを形成することから、目先は、もちあいレンジ上限を目指す動きになる可能性があります。
本年の日経平均株価は、もちあい、もみあいの後、一本調子に上昇、下降の流れを作る動きを繰り返しています。ジグザグに日柄をかけて上昇、下降の流れを作る展開とならず、一定の流れを作る場面へ入ると、一気に動く展開が目立ちます。
今後の価格がもちあいを抜け出して(10月15日の高値40257円を超えて)、7月11日の高値42426円を試す動きがあらわれるなら、その展開は、図02の青の実線のパターンだと考えられます
目先、NYダウの上昇とともに、日経平均株価も勢いの強い上昇の流れへ入り、12月上旬頃までに42426円を目指す展開です。
週明け後の上昇が不発に終わるなら、上値を抑えられた後は、もちあいレンジ下限となっている10月24日の安値37712円を割れて、一段安となる可能性が出てきます。
そうなると、12月中旬以降、NYダウが上昇を開始しても、10月15日の高値40257円が強力な壁になると考えられます(赤の実線)。
青の実線の展開になるなら、週明け後は、上げ幅の大きな動きになって、比較的値幅のともなった陽線をつける展開になるはずです。
明日、寄り付き後、すぐに上昇を開始するなら、上げ幅の大きな動きになるかに注目します。