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【少額投資家のための売買戦略】2024年11月10日記

日経平均株価は11月中に大幅な下げ場面があらわれない公算

図表01 日経平均株価の11月の展開
図表02 日経平均株価日足と今後の予想

図表01は、10月27日に掲載した日経平均株価の11月の動き方です。

日経平均株価は、11月1日の高値38512円を超えて、一段高となったことで、11月の月足が陽線引けする展開になる可能性が出てきました。

その場合、本年11月の展開は、図01の「(1)のジグザグに推移する展開」か、「(2)の月初からはっきりとした上昇の流れを作る展開」のどちらかになると考えられます。

図表02は、日経平均株価日足です。

図表01では、(1)のジグザグに推移して陽線引けするパターンをひとまとめにしていましたが、詳細なジグザグの仕方を見てゆくと、図表02のパターン1、パターン2に分けることができます。

パターン1は、月初の安値を割れることなく、ジグザグに下値を切り上げて、11月の月足が陽線引けする展開です。

1996年、2004年がこちらの展開となっています。

パターン2は、月初の安値を割れて、月中に11月の最安値をつけて、月末へ向けて値を戻す展開です。

2000年、2002年、2017年、2018年、2019年などがこちらの展開になっています。

その他の年は、11月の月足が陽線引けする場合、だいたい月初から月末へ向けて上昇を継続する展開(以下、パターン3)となっています。

日経平均株価は、今後の価格がパターン1になる場合、11月7日以降の目先の下げが、11月1日の安値37946円を維持する格好となって、再度、10月15日の高値40257円を試す動きを経過して、月末へ向けて上値を抑えられる動きになると考えられます(図表02の緑の実線)。

こちらの展開になる場合、10月24日以降が上値、下値を切り上げるジグザグの動きになる可能性が出てきます。

そのため、目先は、10月30日~11月1日までの下げ幅(1471円幅)と同程度の値幅の下げを経過(下値の目安が38413円前後)した後、下値を支えられる動きになると考えられます。

12月以降は、「40000円以上の上値の重さを確認して、下降を開始する展開」と、「10月以降が上値、下値を切り上げるジグザグのもちあいとなって、上昇を開始する展開」が考えられます。

パターン2になる場合、目先は、10月24日の安値37712円以下まで下げる動きになると考えられます。

11月中旬頃、押し目をつけた後は、いったん値を戻します。

37712円以下へ下げる動きが40257円の上値の重さを示しているので、11月中旬以降の反発調は、積極的な上昇の流れを作れずに推移する公算です。

12月は、40257円での上値の重さを再確認して、下降を開始すると考えられます。

パターン3になる場合、11月は、月末まで、はっきりとした上昇の流れを継続する展開が考えられます。

週末の夜間取引で225先物が下げているので、週明け後の日経平均株価は、寄り付き値が下放れて始まる公算です。

パターン3になるなら、この下げは、勢いの強い上昇途中の小幅調整の範囲内の動きで終わると考えられます。

週明け後は、寄り付き値が下放れて始まっても、7日の安値39020円前後が押し目になって、すぐに値を戻す展開になるはずです。

週明け後は、39020円前後で下値を支えられて、11日が陽線引けする展開になるなら、パターン3の展開を想定しておきます。

39020円を割れて、11日が陰線で引けするなら、パターン1、パターン2の展開を想定しておきます。

どちらの場合でも、週明け後、しばし下値を試す流れになる公算です。

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