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【少額投資家のための売買戦略】2024年10月20日記

日経平均株価は40257円が戻り高値となって、年末へ向けて下げの流れへ入っている公算か

図表01 日経平均株価の10月以降の値位置

10月6日の記事では、「1990年から2023年の期間では、年間が陽線で引けした年が19回、その中で5月以降に年間の最安値をつけた年が6回ある」、「過去6回のうち、年末へ向けて価格が上昇して、年間の最高値を更新した年が3回あるが、その3回とも、11月以降に価格が上昇を開始して、年間の最高値を更新する展開となっている」、「年末へ向けて上昇を開始した年は、1995年、2012年、2016年で、1995年が円安、経済対策、2012年が安倍元首相誕生、2016年はトランプ前大統領誕生が年末へ向けた上昇の要因になっている」という過去の値動きについて紹介しました。

今回は、年足の陰陽にこだわらず、5月以降に年間の最安値をつけた年の10月から12月までの値位置を見てゆきます。

図表01は、日経平均株価の10月の高値と11月の終値、12月の終値の比較になります。

左から順番に、「年」、「10月の高値」、「11月の終値」、「12月の終値」、「10月の高値から11月の終値までの値幅(プラスが10月の方が高い、マイナスが10月の方が低い)」、「10月の高値から12月の終値までの値幅」になります。

年のところの青字は、5月以降に年間の最安値をつけている年になります。

5月以降に年間の最安値をつけた年が20回ありますが、その中で、10月の高値よりも11月の終値の値位置の方が低かった年が4回(1995年、2010年、2012年、2016年)、12月の終値の値位置の方が低かった年が5回(11月の4回に2006年が加わる)となっています。

1995年、2012年、2016年は、前述した通り、年末へ向けて年間の最高値を更新する理由があり、11月、12月に積極的な上昇の流れを作っています。

5月以降に年間の最安値をつけている年は、ほとんどの年で、10月の高値付近が年末までの重い壁となっていることがわかります。

本年は、例年の通り、10月の高値が年末へ向けた重い壁になる公算です。

11月以降、年末へ向けて日経平均株価が上昇することがあるなら、そのきっかけは、「10月27日の衆議院選挙で、減税を主張している党が大勝し、積極財政、減税への期待値が高まる」、「11月の大統領選をきっかけにしてNYダウが大幅上昇を開始する」かのどちらかだと考えられます。

図表02は、日経平均株価日足と、年末までの想定できる展開です。

前述したことを考慮すると、現時点では、11月以降に日経平均株価が積極的な上昇の流れへ入る展開を想定できません。

そのため、価格が上昇して、7月11日の高値42426円へ接近するか、42426円を超える動きがあらわれるなら、その上昇は、10月中にあらわれると考えられます。

7月の高値42426円を超える動きになる場合、9月27日以降の動きが上値、下値を切り上げるジグザグのパターンとなって、週明け後、すぐに上昇を開始し、21日以降の9営業日で、一気に42426円以上へ上昇する展開になると考えられます。

そのような展開になるには、明日以降、1~3営業日程度で、一気に10月15日の高値40257円を超えて、上昇の流れが継続していることを示す上げ場面になる必要があります。

明日以降、価格が上昇しても、上げ幅が限られるなら、10月15日の高値40257円が戻り高値となって、年末まで、40257円を超えられずに推移する可能性が出てきます。

なお、本年の年足が陽線引けする展開になる場合、10月に年間の最高値を更新する展開にならないと考えられます。

10月に年間の最高値を更新する展開になる場合、11月以降に急落して、12月末の値位置が1月の値位置よりも低くなって、年足が陰線引けする展開になると考えられます。

目先、急上昇して、10月中に42426円を超えると、その後、33000円まで下げる急落が待っていることになります。

図表02 日経平均株価日足と年末までの展開

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