日経平均株価は前週末の高値が戻り高値なって、3月まで調整入りの公算か
〇NYダウは3月まで上値重く推移する公算
前回、NYダウの2月の値動きについて紹介しました。
2月の月足が陽線引けする場合、月初に2月の最安値を付けて上昇を開始する展開が目立ちます。
月中に2月の最安値をつけて、月末にかけて価格が大きく上昇する場合は、1月末からの下げの流れを2月も継続する格好で、2月が月初から下げた後、2月中旬頃に押し目をつけて、上昇を開始しています。
月初に価格が上昇した後、上値を抑えられて、月中で2月の安値を更新しているときは、「2月が横ばいに推移する展開」、「下降の流れが2月下旬まで続き、月足が陰線引けする展開」のどちらかになっています。
本年2月のNYダウは、月初に上昇した後、13日に2月の安値を更新したので、横ばいに推移するか、月足が陰線引けして、下旬まで下げの流れを作るかのどちらかになる可能性が大きくなったと言えます。
NYダウは、昨年10月27日の安値32327ドルが押し目になって、その後、はっきりとした上昇の流れを作っています。
昨年12月末から本年1月中旬頃まで、横ばいの動きとなっていますが、価格が反転下降しても、以前の安値を割れることなく推移していました。
また、12月20日(1営業日で568ドル幅)、1月12日~16日(2営業日で624ドル幅)のように、短い期間で一気に下げる動きを経過した後は、反転下降を開始した日を含めて、5営業日の範囲で反転前の高値を超える動きとなっています。
このように、昨年12月末から1月中旬に上値を抑えられた期間は、上昇の流れを継続する格好で下値を支えられています。
2月中が横ばいの動きとなって、2月12日の高値38927ドルを超えられずに推移するなら、2月13日に大きく下げた後、長く上値を抑えられるため、昨年10月27日以降の上昇の流れは、終息しているという見方が有力になります。
今後は、昨年12月末から1月中旬の動きと異なり、上値、下値を切り上げる横ばいの動きにならず、3月上旬、中旬頃まで、上げ幅全体の調整局面になって、下値を試す動きへ入ると推測できます。
〇日経平均株価は3月まで調整入りする公算も
日経平均株価は、現在の勢いの強い上昇が終息すると、昨年10月以降の上昇の終点となって、上げ幅全体の調整局面へ入る可能性があります。
調整入り後の下値は、上げ幅全体の38.2%押しから61.8%押しの範囲が目安になります。
昨年10月以降、上昇幅が大きくなっているため、調整入り後の下げは、38.2%押し程度で終わっても、2000円幅以上の値幅になります。
急激な上昇を経過して、その流れがいったん終息する場合、その後の価格が再上昇を開始するとしても、一定期間、調整の日柄が必要になります。
本年は、1月4日の安値が押し目になって、前週末まで勢いの強い上昇の流れを作っています。
1月4日からの上昇は、1月15日以降に上値を抑えられる動きがあらわれて、勢いの強い上昇がいったん終息しています。
2月7日以降、再び上昇が勢いづきますが、1月15日から2月7日までの3週程度の期間、価格が上値重い動きとなっています。
前週末のNYダウが反落したことで、週明け後の日経平均株価は、下放れて始まる公算です。
週明け後、価格が下げると、足型が「三川宵の明星」の反転下降を示唆するパターンを形成します。
前述した通り、NYダウが3月まで上値重く推移するなら、日経平均の週明け後の上値を抑えられる動きは、最近の勢いの強い上昇がいったん終息して、日柄、値幅の伴った調整場面へ入るきっかけになる可能性があります。
図表01は、日経平均株価日足と、目先の想定できる展開です。
