日経平均株価は週明け後に上値重いなら、戻り高値をつける作業へ入る公算
〇日経平均株価が再度大幅上昇場面になる場合の動き方
図表01は、日経平均株価月足です。
チャートでは、2020年3月以降の上昇が5つの波のパターンの動きになる可能性があります。
2023年6月以降の上値重い展開を抜け出して、新たな上昇へ入る場合、次の上昇は、2022年3月から始まる(5波の中の)3波目の最終段階の上げ場面という見方ができます。
3波の上値目標値は、2021年9月の高値30795円から2022年3月の安値24681円を引いた、6114円幅を30795円に加えた「36909円」を大きく上回る地点が挙げられます。
以前の記事で紹介した通り、年内に上げられる期間は、12月上旬頃までだと考えられるので、目先、急騰して36909円を大きく上回る動きがあらわれなければ、次の上昇は、来年1月以降の動きとしてあらわれると考えられます。
長めに日柄をとっても、10営業日程度の期間で、3000円幅以上の上げを経過しないのであれば、今後の価格が大幅に上昇するとしても、年内は、6月以降のもちあいを継続するという見方ができます。

〇日経平均株価は週明け後、急上昇するかが焦点
NYダウは、戻り高値を目指す上げ場面へ入っている場合、目指すべき場所まで一気に上げる傾向があります。目指す地点が戻り高値以上の場所であっても、戻り高値へ到達した後は、いったん上値を抑えられます。
現在のNYダウは、8月1日の高値35679ドルを目指す上げ場面となっています。11月24日は、価格が続伸して、終値が35390ドルに位置しています。
NYダウは、あと289ドル程度の上げ幅を経過すると、少なくとも1週間程度か、それ以上の日柄、上値重く推移する可能性が出てきます(週明け後、いつ、戻り高値をつけてもいい値位置です)。
図表02は、10月30日以降の上昇場面での日経平均株価日足です。
11月22日以降の価格が10営業日程度で36909円以上へ上げるためには、12営業日で3018円幅の上昇場面となった10月30日~11月15日までの上げパターンと同程度以上の動きになる必要があります。
前週末のNYダウが上昇を継続したため、週明け後の日経平均株価は、寄り付き値が上放れて始まる公算です。
NYダウの上げられる値幅を考慮すると、日経は、週明け後、一気に34500円へ接近するような上げ場面となって、12月2日頃までの期間で、36000円程度まで上げているはずです。
そうならなければ、現在の上げは、6月以降のもちあいの動きを継続する中での上げに過ぎないか、天井型を形成中のどちらかだと推測できます。
強気の展開になるなら、日経平均株価は、寄り付き値が上放れて始まった後、すぐに上昇を開始して、寄り付き後の早い時間帯から34000円以上へ上げているはずです。
週明け後は、上値重く推移する日柄を経過するごとに、6月以降がもちあいを継続中、天井型形成中という見方が有力になります。

〇日経平均株価は、来年、上下どちらへも大きく動く可能性がある
図表03は、日経平均株価年足です。
図の青字の年は、始値から終値までの値幅が3000円幅以上となった年です。
これを見ると、バブル崩壊後は、株価の長い上昇局面であっても、上下のヒゲのあまりない格好で、始値から終値までが3000円幅以上の上げ場面となった年の翌年は、1年間が弱気に推移するか、少なくとも、年の前半に大きく下げる動き(翌年が下ヒゲの長い線をつけている)になっていることがわかります。
2023年がこのまま引けると、2024年は、年の前半に大きく下げる動きになると考えられます。
そうならないなら、現在は、1986年から1989年までと同様の(バブル期の)上昇局面へ入っていると見ることができます。
来年前半は、上下どちらへも大きく動く可能性があります。
