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【少額投資家のための売買戦略】2023年11月12日記

日経平均株価は一気に33772円を目指す可能性が出てきた

前回、本年11月のNYダウは、「一気に上昇して横ばいに推移するパターン、月初の上昇がいったん上値を抑えられて、月末にかけて再上昇を開始するパターン、上旬の上げが上値を抑えられた後、月末まで下値を試す流れになるパターンの3通りの展開が考えられる」と書きました。

日経平均株価も、現時点では、まだNYダウと同様に、図表1の実線で示した3通りの展開が考えられます。

前週末のNYダウが上昇した流れを映して、週明け後の日経平均株価は、価格が上放れて始まる公算です。

パターン(1)は、週明け後の上放れをきっかけに、目先、勢いの強い上昇の流れを継続して、一気に6月19日の高値33772円を目指す動きになる展開です。

10月30日以降の上昇が、月末までに5つの波のパターンを形成して、33500円以上の地点で一連の上昇が終息すると考えられます。

1990年から2022年までの期間では、1998年、1999年、2010年、2014年、2015年、2020年がこのパターンとなっています。

パターン(2)は、週明け後、一段高を経過した後、すぐに上値を抑えられ、その後、11月17日、または22日頃までの期間で、いったん下値を試す動きを経過し、月末へ向けて、下げた分、または下げた分以上を戻す展開です。

1990年から2022年までの期間では、1995年、1996年、2000年、2002年、2017年、2018年、2019年がこのパターンとなっています。

パターン(3)は、週明け後の一段高を経過した後、すぐに下降を開始して、月末まで上値重く推移する展開です。

1990年から2022年までの期間では、2004年がこのパターンとなっています。

パターン(1)になる場合、勢いの強い上昇の流れを継続する格好で、一気に6月19日の高値33772円を目指す動きになると考えられます。

そのため、明日は、寄り付き後、上昇を継続して、上げ幅の大きな動きになる公算です。

パターン(2)になる場合、目先、すぐに下降を開始する必要があります。明日は、寄り付きの上放れで上昇への強さを示すため、その流れを打ち消す格好で上値を抑えられる展開になる必要があります。

パターン(3)になる場合、明日、一段高を経過した後、日柄をかけて上値の重さを示す展開になると考えられます。

図表01 日経平均株価日足と11月のシナリオ

図表02は、11月の月足が陽線引けした翌12月の月足が陰陽のどちらで引けているかを示しています。

これを見ると、1990年から2022年までの期間で、11月の月足が陽線引けした22回中、12月が陽線引けした年が10回となっています。

この表だけででは、あまり強い傾向があらわれていませんが、過去22回のそれぞれの年の12月の動きを見ると、11月の月足が陽線引けした年の12月は、たいていの場合、上値重い展開になっています。

12月の月足が陰線引けした年は、だいたい12月が月初から下降の流れを作っています。

12月の月足が陽線引けしていても、12月がジグザグに推移して、積極的に上値を試す動きになっていません。

11月に価格が上昇する場合、11月中に行けるところまで上げておく動きがあらわれて、12月が上値重い動きになりやすいと推測できます。

週明け後、再度上昇の流れへ入る場合、その上げは、現時点での(12月中旬頃まで)上値の限界を示す動きになると考えられます。

図表02 日経平均株価の11月と12月の関係

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