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【少額投資家のための売買戦略】2023年10月22日記

日経平均株価は30487円前後で下値を支えられて、いったん反発する公算

〇11月は月初から上昇するか、月初から下げる展開になる

図表01 日経平均株価の11月の値動き

図表01は、日経平均株価の11月の値動きを示しています。

順番に、「年」、「11月の4本値」、「陽線引けした年の月足の部位の値幅」、「陰線引けした年の月足の部位の値幅」、「陰線引けした年の11月の最高値をつけた日」、「陰線引けした年の11月の最高値までの営業日」、「陰線引けした年の11月の最安値をつけた日」、「陽線引けした年の11月の最安値をつけた日」、「陽線引けした年の11月の最安値までの営業日」、「陽線引けした年の11月の最高値をつけた日」です。

11月は、1990年から2022年までの期間で、月足が陽線で引ける確率が66.7%となって、年間を通じて最も上げやすい時期となっています。

1990年から2022年までの期間では、新年度に入り、株式市場が活性化して上げやすくなる4月の57.6%を超えて、11月が上昇傾向の強い月になっています。

図表01を見ると、11月に価格が上昇する場合、月初に11月の最安値をつけるか、月中に11月の最安値をつける展開となっています。

月足が陽線引けした22年中、14回が6営業日までに11月の最安値をつけているため、たいていの場合、11月は、月初から上昇するパターンとなっています。

月初に押し目をつける展開になる場合、10月下旬頃に押し目をつけて、上昇を開始して、11月がそのまま上昇する展開となっています。

月中に押し目をつける展開になる場合、「10月末までに価格が上昇して、11月へ入り、すぐに上値を抑えられて、一時的な下げを経過した後、上昇を開始する」、または「10月末までの下げの流れを11月も継続して、一段安を経過した後、値を戻す動きになる」かのどちらかの展開となっています。

11月の月足が陰線引けしている年は、11回あります。

11回中、10回は、6営業日までに11月の最高値をつけて下げる展開となっています。

11営業日目に11月の最高値をつけた2021年は、10月からの上昇の流れを11月4日に終了して、11月4日~16日にかけて、右肩上がりのダブル・トップを形成し、その後、月末まで一気に下げる動きとなっています。

6営業日目に11月の最高値をつけた2009年は、10月下旬の下げが11月上旬にいったん止まり、数日だけ、下降途中の一時的なもみあいを経過して、10日以降に下降する展開となっています。

11月に価格が下げる場合、月初からほとんど上げることなく、下降の流れへ入っています(大きく上げている場合、月初に1営業日だけ上げて、そこが11月の最高値となっています)。

〇日経平均株価の11月末までの動き方

図表02 日経平均株価日足、11月の予想線1
図表03 日経平均株価日足、11月の予想線2

図表02と03は、日経平均株価日足と、今後の予想線です。

前週末の夜間取引で、225先物期近が31000円で引けているため、日経平均株価の週明け後の寄り付き値は、31000円前後の値位置から始まる公算です。

週明け後の一段安は、6月19日以降の下降の流れを現在も継続中であることを示唆しています。

本年10月は、月初に大きく下げた後、いったん値を戻す場面で、10月の月初の高値を超える動きとなっています。

過去の値動きを考慮すると、本年のような展開の場合、10月末の値位置が月中の安値(10月4日の安値30487円)を大きく下回らないと考えられます。

週明け後、月末までは、30487円が意識される展開になると考えられます。

図表02は、11月が陽線引けする展開です。

本年11月は、10月末の値位置が低い場合、月初に価格が下げるなら、6月以降の下げの下値目標値を目指す可能性が大きくなります。

11月が陽線引けする展開になるなら、月初から上昇を開始する公算です。

緑の実線は、週明け後、30487円を維持する格好で、押し目底をつけて、11月が上昇するパターンです。こちらの展開になる場合、11月の上昇は、10月13日の高値32533円以上へ上げる可能性を残します。

青の実線は、月末へ向けて価格が下げて、30487円を割れた後、押し目をつけて、11月が上昇するパターンです。

こちらの展開になるなら、11月は、価格が上昇しても、32533円を前に上値を抑えられる可能性が大きくなります。

図表03は、11月が陰線引けする展開です。

週明け後、すぐに上昇を開始して、値を戻す場合、その上げに33772円を目指す余力はないので、11月は、月初から下げて陰線引けする展開になると考えられます。

月中に値を戻す場合、11月は10月に動いたレンジ内で推移する可能性を残します。

赤の実線は、6月19日と9月15日の高値で作る天井型の下値目標値(28000円程度の値位置)を目指す展開です。

10月末までに30487円を割れる展開になる場合、11月に下げ幅を拡大する可能性を考えておく必要が出てきます。

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