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【少額投資家のための売買戦略】2023年7月23日記

〇NYダウは、週明け後に下げると、しばし下げが勢いづく可能性が出てくる

図表01 NYダウが7月に高値を更新した年の7月と8月の値動き
図表02 1990年のNYダウ日足

図表01は、NYダウが7月に1月から6月までの高値を更新した年の7月と8月の値動きを示しています。右側は、8月に7月の高値を超えて、その年の新高値を更新した年が「〇」、7月の高値を超えられなかった年を「×」としています。一番右側が、年間の最高値をつけた月になります。

7月の高値が戻り高値となって、8月に7月の高値を超えられずに推移した年(8月が×の年)は、1990年、1998年、2007年、2014年、2019年になります。

それぞれの年の上ヒゲと実体を比較すると、上ヒゲの長い線となっていることがわかります。8月に7月の高値を更新できずに下げる場合、図表02の1990年のように、7月中に戻り高値をつけて、下降を開始して、その流れが8月まで継続する展開となっています。

具体的な7月から8月の展開は、以下のようになっています。

1990年は、7月20日に戻り高値をつけて、その後、8月下旬まではっきりとした下げの流れを作っています。

1998年は、7月20日に戻り高値をつけて、その後、8月下旬まではっきりとした下げの流れを作っています。

2007年は、7月17日に戻り高値をつけて、その後、8月中旬まで下げの流れを作っています。

2014年は、7月17日に戻り高値をつけて、その後、8月上旬まで下げの流れを作っています。

2019年は、7月16日に戻り高値をつけて、その後、8月中旬まで下げの流れを作っています。

以上の値動きを考慮すると、8月に価格が下げて、7月の高値が目立った戻り高値となる場合、本年も、7月中旬頃に戻り高値をつけて、7月末から8月へ向けて、下げの流れを作ると考えられます。

一方で、7月下旬まで上昇の流れを継続するなら、本年8月は、7月の高値を超える動きになる可能性が出てきます。

その場合、本年は、5月以降の上昇が5つの波のパターンになる過程で、8月が7月の高値を超えて、一段高になると推測できます。

図表03は、NYダウ日足と、本年が8月に価格が下げる場合、8月に新高値を更新する場合の想定できるシナリオです。

8月が上値重い展開になる場合、7月20日の高値35372ドルが戻り高値となって、今晩が下降の流れを作る公算です。

8月に価格が下げるなら、週明け後、戻り高値を確認する作業を経過して、その後、積極的な下げの流れへ入ると考えられます。

図表03 NYダウ日足と今後の予想線

〇日経平均株価は週明け後に上値重く推移するかが焦点

NYダウは、本年が7月中旬に戻り高値をつけて下げる展開になる場合、7月20日の高値35372ドルが戻り高値となって、週明け後、下げの流れへ入る公算です。

週明け後、NYダウが下降を開始するなら、日経平均株価は、7月19日の高値32896円を超えられずに上値を抑えられて、下降を開始すると考えられます。

今後の下げは、6月19日と7月3日の高値で作るダブル・トップの完成を再確認した後の動きとなるので、積極的な下げ場面となって、一気に下値の目安になる場所(30000円以下が目安)を目指す公算です。

一方で、週明け後のNYダウが上昇して、35372ドルを超える展開になるなら、日経平均株価は、32896円を超えて、6月19日の高値33772円以上へ上げる動きになる可能性が出てきます。

その場合、日経平均株価は、下げやすい8月、9月に価格が下げても、下値が限られる動きになることも考えられます。

週明け後、上下どちらへ向かうかによって、9月頃までの下値の目安が見えてくる公算です。

図表04は、日経平均株価日足と今後の予想線です。

図表04 日経平均株価日足と今後の予想線

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