メールマガジン

【少額投資家のための売買戦略】2023年2月12日記

〇NYダウは週明け後の価格が上昇継続するかが焦点

NYダウは、2月に価格が上昇する場合、押し目をつけた後、目立った調整なく、上げられる場所まで一気に上昇する展開になっています。価格がはっきりとした上昇を開始する場合、1月の下値堅さを確認して、月初から上昇するか、2月上旬には押し目をつけて、上値を試す動きになっています。

2021年は、1日から24日まで、ほぼ一本調子の上昇を経過した後、月末まで上値を抑えられています。2020年は、3日から12日まで上昇して、その後、月末まで大幅安となっています。2019年は2月8日に押し目をつけた後、25日まで一本調子の上昇を経過して、その後、月末まで上値重く推移しています。

2月の値動きのパターンを考慮すると、2月中、昨年12月の高値34712ドル(前回、3月頃までの上値の限界と見られる値位置とした地点)を目指す上昇場面へ入る可能性が残されているとするなら、2月1日の安値33581ドルを維持する格好でつけた2月10日の安値33591ドルが押し目になって、今後の価格が一本調子の上げ場面になるパターンだけだと考えられます。

2月の価格が上昇するなら、13日~17日、または23日頃までは、一本調子の上昇場面となって、一気に34712ドルへ接近する展開になるはずです。

週明け後、価格が上値を抑えられて、1月27日以降の横ばいの動きを継続すると、目先の価格が下げなくても、月末へ向けて一段安となる可能性が大きくなります。

比較的長くもみあいの動きを経過した後は、上下どちらへ向かう場合でも、一気に動きやすいため、下降を開始した場合でも、数日で昨年12月の安値32573ドル以下へ下げると考えられます。

〇日経平均株価は週明け後に27821円を超えられるかが焦点

前回、日経平均株価の2月の値動きの傾向を紹介しました。2月は、月足が陰線引けする場合、月初に最高値をつけることが多く、月足が陽線引けする場合、ジグザグの動き(2月が横ばいとなって、結果として陽線引けする展開)にならないなら、1日~8日頃までに最安値をつけて上昇する展開となっています(前回の図表を参照)。

2月の値動きのパターンを考慮すると、本年2月の月足が陰線引けする場合、2月6日の高値27821円が戻り高値となって、週明け後は、すぐに下降を開始すると考えられます。

一方で、週明け後の価格が上昇して、27821円を超える動きになる場合、その後の価格は積極的な上昇の流れを継続して、2月が陽線引けする可能性が出てきます。

NYダウの上値の限界が34712ドル(最大で1000ドル幅前後の上げ余地)であることを考えれば、日経平均は、今後の価格が上昇を開始する場合でも、昨年8月の高値29222円前後が上値の限界になると考えられます。

その場合、本年が弱気パターンの年となって、価格が下げても、昨年3月の安値24681円付近で下値を支えられる可能性が出てきます。

一方で、目先の価格が下げる場合、本年は、2月6日の高値27821円が本年の最高値となって、24681円を大きく下回る動きになる可能性が出てきます。

弱気の展開になる場合、2月中、一気に26000円程度まで下げる動きになる公算です。

目先の上下は、本年が弱気パターンの年になる場合の下値の目安の限界を示唆します。

図表01 日経平均株価日足と2月の予想線

-メールマガジン

© 2025 メルマガ掲載用サイト