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【少額投資家のための売買戦略】2022年10月16日記

〇NYダウは週明け後に反発するかが焦点

前回、NYダウは、「28715ドルを割れる展開になるなら、再反発を開始しても、その上げは、いったん10月5日の高値30454ドル付近で強く上値を抑えられて、結果として、10月がもちあいの動きになる」と書きました。

NYダウは、21時30分に発表された9月の消費者物価指数が予想よりも高かったことが嫌気されて、13日の寄り付き値が大きく下放れて始まって、一気に28715ドルを割れる展開となりました。

13日は、そのまま下降の流れに入らず、28660ドルが押し目になった後、上昇を開始して、30000ドル以上へ一気に値を戻しています。

過去の値動きの経験則を考慮すると、現在が下降途中の中段もちあいの動きで、10月中は、10月5日の高値30454ドルを積極的に超える展開にならないと考えられます。

しかし、10月13日の動きは、上下への極端に大きな振れ幅となった経緯から、過去の経験則のあてあまらない、現在の取引環境の変化によってあらわれた動きである可能性を考えておく必要があります。

13日の上下の動きは、高速取引によってあらわれた現象で、13日の寄り付き後の数時間に一定方向へ注文が集中したことで、上下どちらへも想定以上に振れたた可能性があります。

そのように見るなら、14日以降が、現状を示す動きになると推測できます。

過去の経験則を重視するなら、13日に一段安となった時点で、弱気有利という判断になり、10月中、5日の高値30454ドルが強い抵抗になると考えられますが、現時点では、まだ10月末へ向けて、上昇を開始する可能性を考えておきます。

14日は、10月5日の高値30454ドルを前に上値を抑えられています。

13日に28660ドルを割れた動きを重視して、現在が下降途中の動きだと見るなら、目先は、13日の安値28660ドルまで下げる展開になると考えられます。

図表01 NYダウ日足

図表01は、NYダウ日足です。

9月下旬以降の動きを見ると、NYダウは、29700ドル、29800ドルを上下どちらかへ抜ける場面で、ギャップを開けていることがわかります。

もちあいの動きの中で、もちあいの中心値付近で開けるギャップは、強弱の節目になる地点を示しています。

9月下旬以降の動きが、ダブル・ボトムの底入れ型を形成中なら、14日の下げは、14日の安値29614ドルで下値を支えられて、17日は、寄り付き値が上放れて始まって、14日の下げ分を戻す展開になる公算です。

その後は、30454ドルを大きく上回る展開になることも十分に考えられます。

一方で、週明け後の価格が下げて、29614ドルを割れる展開になるなら、9月下旬以降の動きは、下降途中の中段もちあいという見方になります。

その場合、週明け後は、13日の安値28660ドルまで下げる動きになる公算です。

NYダウは、週明け後、29614ドルを維持するか否かによって、10月末までの展開が見えてきます。

〇日経平均株価は強気なら週明け後に反発を開始する公算

図表02 日経平均株価日足と予想線

図表02は、日経平均株価日足と予想線です。

今後のNYダウが上昇するためには、週明け後の寄り付き値が上放れて始まる必要があります。

その場合、日中のダウ先物、CFDが強気に推移するはずなので、週明け後の日経平均株価は、寄り付き後、あまり下げずに上昇する公算です。

週明け後の価格が下げて、13日の安値26237円を割れる展開になると、その時点では、10月14日以降が再度下値を試す動きへ入っているという見方になります。

弱気の展開になる場合、10月中、残り2週間程度の期間で、3月の安値24681円を割れる動きになると考えられます。

10月後半は、2000円幅を10営業日程度で下げる展開、1営業日が200円幅の速度の下げ場面になると考えられます。

週明け後の価格が上昇する場合、3月以降の26000円から28000円程度のレンジ内での動きを継続中という見方になります。

10月末までは、上昇を継続して、28000円を試す動きになると考えられます。

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