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【少額投資家のための売買戦略】2022年7月17日記

〇7月の月足が陰線引けするときの値動きのパターン

図表01、02は、日経平均株価の7月の月足が陰線引けした年の展開を示しています。

1990年から2021年までの期間で、7月の日経平均株価の月足が陰線引けした年は、19回あります。図表01は、7月の月初に価格が下降する場合の展開、図表02が7月月初に価格が上昇する場合の展開です。

月初の価格が下降する展開は、月中に押し目をつけて、いったん値を戻すパターンと、月初から月末頃まで下げの流れを継続するパターンにわかれます。

月初の価格が上昇する展開は、月中まではっきりとした上げの流れを作り、戻り高値をつけた後、月末までに上げた分以上を押し戻されて陰線引けするパターンと、月初の上昇がすぐに上値を抑えられた後、もちあいの動きになるパターンにわけられます。

本年は、7月2日から7月11日まで上昇しているため、図表02のパターンになると考えられます。

図表02の2通りの展開のどちらの場合でも、7月の月足が陰線引けするなら、7月11日の高値27062円付近が強い抵抗になって、上値を抑えられる可能性があります。

図表01 日経平均が7月に陰線引けする場合の展開1
図表02 日経平均が7月に陰線引けする場合の展開2

〇7月の月足が陰線引けする場合、27062円前後で上値を抑えられる理由

7月の月足が陰線引けする場合、27062円前後で上値を抑えられる理由には、「はっきりとした上昇の流れを確認できる展開にならない」「過去の7月の最高値をつけている場所」などが挙げられます。

日柄が長く、値幅の大きな上昇の流れへ入る場面では、「下値堅さ」と「買い人気」を示す動きがあらわれます。

日経平均株価は、6月20日に押し目をつけた後、徐々に下値を切り上げる動きとなって、26000円以下の下値堅さを示す格好となっています。

目先の価格が27062円を超えて、上値余地が十分にあることを示すと、はっきりとした下値堅さの確認と、買い人気を示す展開となるため、日柄が長く、上げ幅の大きな上昇場面になる条件を満たします。

目先、27062円を超えて、上昇を継続する場合、その上げは、少なくとも6月9日の高値28389円を試す動きになると推測できます。

7月が陰線引けする展開になるには、27062円前後の値位置が強い抵抗になっていることを示す動きが必要です。

7月の月足が陰線引けした年は、1990年から2021年までの期間で、19回あると前述しました。

これらの年の7月の最高値をつけた日は、「18日、15日、5日、1日、29日、4日、2日、8日、1日、4日、5日、24日、8日、4日、19日、11日、25日、15日、13日」となっています。

この中で、29日、24日、25日など、月末に戻り高値をつけている年は、すべて、7月が月初に下げてから、月末に向けて下げた分を戻す動きを経過するパターンです。

月初に価格が上昇している場合、遅くても、19日には7月の最高値をつけて、月末へ向けて下値を試す流れへ入っています。

前週末は、225先物期近が、夜間取引で26990円まで上昇しています。そのため、週明け後の日経平均株価は、11日の高値27062円を試す動きになると考えられます。

6月20日以降の下値堅い動きや、過去の7月の値動きのパターンから、本年7月の月足が陰線引けする展開になる場合、週明け後は、27062円付近で強く上値を抑えられて、早い段階で戻り高値を確認して、下降を開始するはずです。

週明け後、27062円を超えて、上昇を継続するなら、その上げは、7月末頃まで継続して、28389円を目指す動きになる可能性が出てきます。

図表03は、日経平均株価日足と、7月の予想線です。

図表03 日経平均株価日足と7月の予想線

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