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【少額投資家のための売買戦略】2022年6月26日記

【日経平均株価は週明け後、強く上値を抑えられる可能性を考えておく】

〇NYダウは週明け後、上値を抑えられる公算

図表01 NYダウ日足

図表01は、1月以降のNYダウ日足です。

NYダウは、1月5日以降、ジグザグに上値、下値を切り下げる下降の流れを作っています。

1月5日以降の下降途中で反発を開始した場面は、(最初に強く下値を支えられた動きを起点とすると)1月24日以降、2月24日以降、5月12日以降の3回あります。

これらの3回の反発場面は、2回の押し目をつけて、下値堅さを示した後、上値を試す流れへ入っています。

1月24日以降は、1月26日の高値34815ドルで上値を抑えられた後、若干の下げ場面を経過して、1月28日に再度下値を支えられて、上値を試す動きへ入っています。

2月24日以降は、3月3日の高値34179ドルで上値を抑えられた後、2月24日の安値32272ドルを試す動きを経過して、3月8日に32272ドルを維持する格好で押し目をつけて、上値を試す動きへ入っています。

5月12日以降は、5月17日の高値32689ドルで上値を抑えられて、5月12日の安値31228ドル以下まで下げた後、31228ドル前後での下値堅さを示す格好で、5月20日に30635ドルで下値を支えられて、上値を試す流れへ入っています。

チャートでは、6月17日に押し目をつけた後、反発を開始していますが、この反発も下降途中の一時的な反発で終わる可能性が大きいため、過去3回と似たパターンになることが考えられます。

だとすれば、目先は、すんなりと上昇せず、いったん上値を抑えられる動きを経過する公算です。

その場合、上値を抑えられる場所は、6月13日に開けたギャップの範囲(31144~31387ドル)が有力です。

3月3日、5月17日に戻り高値をつけた場所は、以前に強く下値を支えられた場所(押し目をつける場面で、下ヒゲの長い線をつけた日の始値付近、図を参照)になっています。

6月13日に開けたギャップの範囲は、以前に強く下値を支えられた場所でもあります。

前週末のNYダウは、上値の目安になる場所まで一気に上昇しています。

今後の価格が値幅の伴った反発の動きとなって、32500ドル程度まで上げるとしても、週明け後は、いったん上値を抑えられると考えられます。

〇日経平均は、NYダウが押し目をつける場面で上下へ大きく動いている

図表02 日経平均株価日足、1月、3月に押し目をつける場面
図表03 日経平均株価日足、5月の押し目場面と今後の展開

図表02と03は、前述したNYダウの反発場面での日経平均株価の値動きを示しています。

チャートを見ればわかる通り、NYダウが押し目をつける場面では、日経平均株価が必ずしも似た展開になっているわけではありません。

1月24日にNYダウが押し目をつけた場面では、NYダウが1月24日~26日まで横ばいに推移しています。

日経平均株価は、1月25日の高値27493円から27日の安値26044円まで、NYダウが横ばいに推移する場面で、1000円以上の下げを経過しています。

2月24日にNYダウが押し目をつけた場面では、NYダウが2月24日~3月3日まで反発し、3月3日~3月8日までの期間で、2月24日の安値を試す動きを経過し、2月24日の安値を割れることなく、押し目をつける展開となっています。

日経平均株価は、2月24日に押し目をつけて、一時的な反発を経過して、3月1日に戻り高値をつけた後、3月1日の高値27013円から3月9日の安値24681円まで、2332円幅の下げ場面となっています。

NYダウが下値堅く推移する過程で、3月1日以降の日経平均株価は、大きく下値を掘り下げる展開となっています。

5月12日にNYダウが押し目をつけた後は、5月12日~5月20日まで、下値堅さを確認する作業を経過した後、5月20日~6月1日まで反発調となっています。

日経平均株価は、5月12日~6月9日まではっきりとした上昇の流れを作り、5月12日の安値25688円から6月9日の高値28389円まで、2701円幅の上昇局面となっています。

NYダウの1月5日以降の下降局面の一時的な反発の場面では、2回目の押し目をつける過程で、日経平均株価がNYダウよりも大きく下げる、または下値堅く推移するかのどちらかの動きとなって、NYダウよりも上下へ大きく動いています。

〇日経平均株価は週明け後の上値の抑えられ方で上値余地が見えてくる

これまでのパターンに沿って、週明け後のNYダウが反落して、2回目の押し目をつける展開になる場合、日経平均株価は、下げ幅の大きな動きになって、一気に6月20日の安値25520円を試すか、下値堅く推移して、上昇の流れを継続する格好になるかのどちらかの動きになると考えられます。

どちらになるかによって、今後つける戻り高値が、6月9日の高値28389円に近い場所になるか、27500円前後で止まるかが見えてくる公算です。

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