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【少額の投資家のための売買戦略】2022年5月15日記

【日経平均株価は6月まで下げの流れを継続する公算】

○NYダウは6月、7月までに30000ドル以下を目指す公算

5月8日の記事では、「本年のNYダウが年初よりも年末の値位置の低い動きになる(弱気パターンの年の動きになる)」と書きました。

5月5日以降、下降の流れを作り、5月12日までの期間で、本年の最安値を更新したことで、前週に見ていた状況よりも、弱さが強調され、本年が弱気パターンの年になる可能性が大きくなったと言えます。

また、5月に下値を掘り下げたことで、今後は、7月頃までの期間で、30000ドルを目指す動きになるという見方が有力になっています。

前回、「5月中旬頃までの動きで、一気に30000ドルを試す流れになる可能性がある」と書きましたが、5月12日の安値31228ドルが押し目になって、13日の価格が反発したことで、5月中に30000ドルまで下げる展開にはならないという見方が有力になっています。

今後は、7月頃まで、振れ幅のともなったジグザグの上値、下値を切り下げる流れを作り、6月、7月頃に30000ドル以下まで下げる動きになると考えられます。

本年5月が月初から月末まで一本調子の下げ場面になりにくいと推測できるため、目先は、5月2日の安値32449ドルから5月4日の高値34117ドルまでの上げ幅(1668ドル幅)と同程度の反発場面(上値の目安が32896ドル)となるか、5月4日の高値34117ドル程度まで上げる動きになると考えられます。

○日経平均株価の前週末の反発は一時的な動きで終わる公算

日経平均株価は、5月にはっきりとした上昇の流れを作る場合、4月末までの流れを継続する格好で、月初から上昇を開始する動きになっています。

過去の経験則を考慮すると、本年は、5月が陽線引けする(月末の値位置が5月2日の始値26851円よりも高い)展開になる場合、4月27日の安値26051円を維持する格好で上昇を開始していたと考えられます。

26051円を一時的に割れるとしても、26051円を維持する格好で下ヒゲの長い線をつけた5月10日の安値25773円が押し目になって、上昇を開始していたと見ることができます。

そうならず、5月12日に25773円を割れた動きは、5月の月足が陰線引けする可能性を示しています。

本年は、4月の月足が陰線引けする展開となっています。

1990年以降で、上げ傾向のある4月の価格が下げて、月足が陰線引けして、5月の月足も陰線引けしている年は、1991年、2000年、2006年、2010年、2012年が挙げられます。

図表01 1991年の日経平均株価日足
図表02 2000年の日経平均株価日足
図表03 2006年の日経平均株価日足
図表04 2010年の日経平均株価日足
図表05 2012年の日経平均株価日足

図表1~5の日経平均株価日足は、4月と5月の月足が陰線引けした年の4月から5月頃までの値動きになります。

これらの年は、すべて、5月がはっきりとした下降の流れを作っていることがわかります。

1991年、2000年、2006年、2010年、2012年は、5月が勢いの強い下げの流れを作り、一気に下げ幅を拡大する展開となるか、6月まで継続する下げ局面になるかのどちらかになっています。

本年5月の月足が陰線引けする展開になるなら、前週末の反発は、4月12日以降の上値、下値を切り下げるジグザグの流れの中での一時的な反発だと考えられます。

目先は、5月6日の高値27072円へ届くことなく上値を抑えられて、下降を開始する公算です。

だとすれば、前述したNYダウは、32896ドル前後まで上げて、すぐに上値を抑えられる動きになると考えられます。

下降を開始した後は、NYダウ、日経とも、6月まで継続する下げの流れを作り、NYダウが30000ドル以下、日経平均が3月9日の安値24681円を大きく下回る地点を目指す動きになると考えられます。

図表06は、日経平均株価日足と5月、6月の予想線です。

図表06 日経平均株価日足と予想線

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