【日経平均株価は26784円割れなら下げが勢いづく公算】
〇日経平均は週明け後に一段高となってもすぐに上値を抑えられる公算
4月3日の記事で、日経平均株価の4月は、「月初の安値が意識されずに下値を掘り下げる場合、4月が陰線引けする」と書きました。
本年は、4月1日の安値27399円が意識されずに下降の流れを継続した経緯から、4月の月足が陰線引けする展開になる可能性が大きいと考えられます。
本年4月は、5日の高値27965円を超えられずに推移して、28日の終値の価格が1日の始値27624円以下へ位置していると考えられます。
弱気の見方が正しければ、最近の反発調の上値の限界は、昨年2月以降のもちあいレンジ下限に位置している27500円前後の値位置が挙げられます。
〇現在が上昇の流れの途中なら、月曜日の価格が上昇する公算
過去の日経平均株価が押し目をつけて日柄と値幅の伴った上げの流れを形成する場合、押し目底をつけた後の価格は、上昇の初期段階で大きく上放れる傾向があります。
その後、価格が下げても、上放れた日の安値付近が支持になって、上昇を継続する展開となっています。
3月9日に押し目底をつけた後の動きを見ると、10日に大きく上放れて始まって、そのまま大陽線をつける展開となっています。
11日に価格が大きく反落しましたが、終値で10日の安値25099円を維持して、翌営業日以降、すぐに上昇を開始しています。
4月12日の安値26304円が押し目底になって、現在が上昇の流れの途中なら、目先は、価格が上放れた4月14日の安値26890円が強い支持になるはずです。
だとすれば、4月14日の安値を維持する格好でつけた4月15日の安値26784円が押し目になって、すでに上昇の流れへ入っているはずなので、週明け後は、すぐに上昇を開始する公算です。
〇目先の強弱にかかわらず、本年は弱気パターンの年になる公算
4月の値動きの経験則を考慮すると、週明け後、価格が上げても、15日の高値27203円付近で強く上値を抑えられて、下降を開始する公算です。
15日の安値26784円を割れた時点で、弱気有利な状況が見えてきます。
一方で、週明け後の価格が上昇して、27203円を大きく上回る動きになって引ける場合、4月12日以降の上昇の流れを継続する可能性を考えておく必要が出てきます。
目先、強気の流れの継続を示す場合、4月5日の高値27965円を超えられないという見方にこだわらず、3月25日の高値28338円まで上昇する展開を想定しておきます。
値動きの予想では、過去の経験則よりも、その時点での勢い方が判断の優先順位が高くなります。
なお、目先の価格が上昇しても、本年が弱気パターンの年になる可能性がある状況が変わるわけではありません。
現時点では、4月中に3月9日の安値24681円を目指す動きがあらわれるか、4月が横ばいに推移して、5月以降に下値を試す流れへ入るかの違いになるだけだと考えられます。
週明け後は、強気の展開になるなら、寄り付き値が上放れて始まる(27093円以上で始まる)はずです。
寄り付き値が27093円以下で始まるなら、寄り付き後の価格が上昇しても、27303円前後で上値を抑えられて、その後、下降を開始する展開を想定しておきます。
週明け後、価格が26784円を割れた後は、勢いの強い下げの流れへ入る可能性があります。
図表01は、日経平均株価日足です。図中の実線が今後の予想線です。
