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【少額投資家のための売買戦略】2022年3月13日記

【日経平均は週明け後に押し目底確認なら、一気に28000円目指す公算】

〇日経平均株価は週明け後が強弱の分岐点になる公算

前回、『日経平均株価が1月から大きく下げて、2月以降に押し目をつけた年の値動きには、「はっきりとした下げの流れを作り、日柄をかけて、下値を掘り下げてゆくパターン(パターン1)」と、「急激な下げを経過して、一気に下げるパターン(パターン2)」があり、本年がパターン2の展開になっている可能性がある』と紹介しました。

パターン2ならば、本年は、1月27日の安値26044円が意識される格好で、押し目底を確認する作業を経過すると考えられます。

26044円が意識される格好と言っても、26044円前後でピタリと止まるわけではありません。

2008年、2018年など、最初の急落でつけた安値をいったん大きく割れて、すぐに値を戻す動きになっているケースもあります。

意識される動きとは、一時的にその場所を抜けても、すぐに値を戻す作業があらわれる動き方を意味しています。

前週は、3月7日に26044円を大きく下回る動きとなっていますが、まだ26044円が意識される動きになる可能性を残しています。

最近の価格の動き方だけを見れば、2月10日以降の下げは、2月24日~3月10日までが上値、下値を切り下げるジグザグを経過して、3月10日以降の価格が下げると、その下げが、勢いの強い動きになると考えられます。

したがって、目先、下げの流れを継続する展開になってもなお、26044円が意識されているとは言えなくなります。

26044円が意識されている状態を残すには、週明け後、すぐに押し目底を確認して、上昇を開始する必要があります。

週明け後の展開は、さらに下値を掘り下げる展開になるか、押し目底をつけて上昇を開始するかの最終判断のポイントになります。

26044円が意識されているなら、3月9日以降の動きは、短期のダブル・ボトムの底入れ型を形成する動きとなって、火曜日以降に上昇を開始するはずです。

〇日経平均株価の3月9日の安値は十分に下げ切った場所と見ることもできる

図表01 日経平均株価週足

日経平均株価は、2021年9月14日の高値30795円が戻り高値となって、大勢の天井型を完成しています。天井型の動きだけで判断すると、2020年3月以降の上昇局面全体を修正する動きとして、2020年10月の安値22948円前後まで下げる可能性を考えておく必要がある場面です。

一方で、3月9日の安値24681円前後の地点も、押し目をつける可能性のある場所として、無視できない地点となっています。

図表01は、2012年以降の日経平均株価の週足です。

2021年9月までの上昇局面は、2008年10月から始まっています。その中で、大幅な上昇場面となったのは、2012年6月から2015年6月までと、2016年6月から2018年10月までの動きになります。

これらの上昇を経過した後、2015年6月~2016年6月まで、2018年10月~2018年12月まで、それぞれ、下げ幅の大きな調整場面へ入っています。

図表02 日経平均株価日足、2015年6月以降の下げ場面
図表03 日経平均株価日足、2018年10月以降の下げ場面

図表02と、03は、過去2回の調整場面の動き方を示しています。

2015年6月以降の調整は、2015年6月~9月、2015年12月~2016年2月の2段階の大幅安を経過して、2015年6月24日の高値20952円から、2016年6月24日の安値14864円まで、6088円の下げ幅となっています。

2018年10月以降の調整は、2018年10月2日~10月26日、12月3日~12月26日の2段階の大幅安を経過して、2018年10月2日の高値24448円から、12月26日の安値18948円まで、5500円の下げ幅となっています。

大幅な2段下げを経過して、だいたい6000円幅前後の下げ場面となっています。

2021年9月14日以降の下げは、変則ではありますが、9月14日~10月6日、11月16日以降の大幅な2段下げを経過しています。

2021年9月14日の高値30795円から2022年3月9日の安値24681円までは、6114円の下げ幅となっています。

大天井を完成した後の下げ場面なら、3月9日の安値は、まだ下げ足りていない地点になりますが、大勢の上昇がいったん終息した後の大幅調整場面だと考えれば、もう十分に下げ切った地点と見ることができます。

〇今週の日経平均は上下どちらかへ強い勢いで大きく動く公算

図表04は、日経平均株価日足と今後の予想線です。

前述した大幅調整を経過後、押し目底をつけた2016年6月24日、2018年12月26日以降の展開は、どちらも、急落の始点となる高値付近まで、一本調子の上げ場面となっています。

今回も似た展開になるなら、週明け後、下値堅さを確認して上昇を開始した後は、2月10日の高値27880円前後まで、一本調子の上げ場面になる可能性があります。

一方で、週明け後の価格が下げるなら、上値、下値を切り下げるジグザグの動きを経過して、今週中、一気に22948円まで下げる可能性が出てきます。

図表04 日経平均株価日足と予想線

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