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【少額の投資家のための売買戦略】2022年2月13日記

〇 日経平均株価の2月が上昇する場合の展開

以下は、1990年から2021年の期間で、2月の月足が陽線引けした年の値動きのパターンです。

まずは、過去の値動きを確認して、月曜日にどのような値動きになると、2月が上昇するのか、下降するのかを見てゆきます。

1990年以降で、2月の月足が陽線引けした年は、1991年、1997年、1998年、2000年、2002~2005年、2007年、2008年、2011~2015年、2017年、2019年、2021年です。

1991年は、2月1日に2月の最安値をつけた後、一気に上昇して、26日に2月の最高値をつけています。

1997年は、2月7日に2月の最安値をつけた後、一気に上昇して、24日に2月の最高値をつけています。

2002年は、2月6日に2月の最安値をつけた後、月末まではっきりとした上昇の流れを継続しています。

2003年は、2月3日に2月の最安値をつけた後、一気に上昇して、17日に2月の最高値をつけています。

2004年は、2月10日に2月の最安値をつけた後、月末まではっきりとした上昇の流れを継続しています。

2005年は、2月4日に2月の最安値をつけた後、月末まではっきりとした上昇の流れを継続しています。

2007年は、2月7日に2月の最安値をつけた後、一気に上昇して、26日に2月の最高値をつけています。

2008年2月はもちあいの動きの中で、12日(2月の最安値)から27日(2月の最高値)まで、はっきりとした上げの流れを作っています。

2011年は、2月1日に2月の最安値をつけた後、一気に上昇して、17日に2月の最高値をつけています。

2012年は、2月1日に2月の最安値をつけた後、一本調子の上げ場面を月末まで継続しています。

2014年は、2月5日に2月の最安値をつけた後、上値、下値を切り上げるきれいなジグザグの動きとなって、25日に2月の最高値をつけています

2015年は、2月3日に2月の最安値をつけた後、一本調子の上げ場面を月末まで継続しています。

2017年は、2月7日に2月の最安値をつけた後、一気に上昇して、26日に2月の最高値をつけています。

2019年は、2月8日に2月の最安値をつけた後、一気に上昇して、13日に2月の最高値をつけています。

2021年は、2月1日に2月の最安値をつけた後、一気に上昇して、16日に2月の最高値をつけています。

2月の月足が陽線引けした18年中15回は、2月の最安値をつけた後、2月の最高値をつけるまで、はっきりとした上昇の流れを作っています。

その他の3回は、1998年、2000年、2013年です。

2000年と2013年は、1日、5日の安値が2月の最安値となって、この安値を維持する格好でジグザグに推移しています。下値を切り上げていますが、全体としては横ばいの動きとなっています。

1998年は、2月12日から25日まで急落して、大幅安となった後、25日~28日までの3営業日で、一気に値を戻す動きとなっています。通常なら陰線引けする展開が、反発時の勢いが強く、陽線引けした格好になっています。

過去の値動きを見ると、2月の月足が陽線引けする場合、2月の最安値をつけて上昇を開始した後は、はっきりとした上げの流れを作り、最高値をつける展開となっています。最高値をつけるまでは、最安値に接近することなく上昇しているということです。

2000年、2013年のように、2月の最安値に接近する動きになる場合でも、2月が陽線引けする場合、月初につける2月の最安値を維持して、下値堅く推移しています。

ただ、イレギュラーとなった2018年、2000年、2013年は、1月が陽線引けする展開となって、上値を抑えられる格好になって2月の値動きがあらわれています。

1月に大幅安となった本年の状況を考慮すると、2022年2月の月足が陽線引けするなら、2月4日以降の上昇は、はっきりとした上昇の流れを作る展開になって、2月の最高値をつけると考えられます。

〇 日経平均株価は週明け後に価格が下げるなら26044円以下を目指す展開か

14日の日経平均株価は、10日、11日にNYダウが急落した流れを映して、寄り付き値が大きく下放れて始まる公算です。

本年2月の月足が陽線引けする展開になるなら、週明け後の下げは、2月2日の高値27564円から4日の安値27075円までと同程度の値幅(489円幅)の調整(下値の目安が27391円)で終わり、4日の安値27075円を割れることなく再上昇を開始すると考えられます。

27391円を大きく下回る動きになるとしても(27075円以上で押し目をつけて)、1営業日だけの動きで終わり、すぐに上昇を開始する公算です。

一方で、週明け後の価格が27075円を割れる動きになるなら、その後は、1日の安値27016円を割れて、2月が陰線引けする可能性が大きくなります。

その場合、目先は、勢いの強い下げの流れへ入り、1月27日の安値26044円割れを目指す展開になると考えられます。

2月12日の6時頃の日経225CFDは、27049円をつけています。

月曜日の日経平均がこのあたりの値位置で寄り付くなら、そのまま下げの流れを継続して、今週は、一気に26044円割れを目指す可能性が出てきます。

寄り付き値が27200円程度か、それ以上の値位置なら、その後の展開次第では、2月の月足が陽線引けする可能性を残します。

図表01は、日経平均株価日足です。

図中の実線は2月の想定できるシナリオになります。

月曜日の値位置とその後の展開次第で、赤と青の実線のどちらかになる可能性があります。

図表01 日経平均株価日足と2月のシナリオ

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